Web3企業クロスミントがVisaと提携。トークン化された認証情報を活用し、AIエージェントによるオンチェーン決済実現へ。
Web3インフラ企業クロスミントは28日、決済大手Visaと提携し、エージェント型商取引を世界規模で展開すると明らかにした。
この協力により、AIエージェントが消費者に代わって安全でシームレスな購入を実行できるようになる。
トークン化された認証情報を活用することで、AIエージェントが利用者に代わって自動的に商品やサービスを購入できる仕組みが実現する。
クロスミントのプラットフォームは現在、イーサリアム(ETH)をはじめとする40以上のブロックチェーンネットワークに対応している。
企業はブロックチェーンエンジニアを雇用することなく、数行のコードでウォレット機能、トークン化、決済機能を統合できる。
同社のロドリ・フェルナンデス共同創設者は、あらゆる分野で採用が進んでいる。
上場フィンテック企業はステーブルコインの導入、グローバルな金融商品の立ち上げ、コスト削減にクロスミントを活用していると述べた。
アディダスやレッドブル、コインベースなど4万社以上の企業と開発者が同社のサービスを利用している。
FortuneGroup500企業は偽造防止や供給網の透明性確保のために商品パスポートを構築し、世界最大級の銀行の一つが相互運用可能な報酬プログラムを開発している。
今回の提携の中核となるのは、AIエージェントが消費者に代わって自律的に取引を実行できる仕組みの構築である。
想定されるユースケースには、価格交渉から在庫管理、スマートコントラクトを通じた支払い実行まで、包括的な自動ショッピングアシスタント機能が含まれる。
Visaのインテリジェント・コマースプラットフォームは、認証システム、トークン化技術、行動信号に基づく詐欺防止機能の5つの主要機能を提供している。
利用者は支出限度額の設定や取引の監視をいつでも行うことができ、AIエージェントによる過度な購入活動を制御できる。
同社は、GOAT SDKと呼ばれるオープンソースライブラリを維持。
AIエージェントがブロックチェーンプロトコルと相互作用するための最も多くダウンロードされているツールとなっている。
過去2カ月間で15万件のダウンロードを記録した。
この提携により、従来は複雑だったビットコイン(BTC)をはじめとする暗号資産(仮想通貨)での決済も、AIエージェントが自動化できるようになる。
消費者は事前に設定した条件に基づき、ビットコインでの支払いをAIに委ねることが可能となる。
仮想通貨取引所ジェミナイはDinariと提携し、欧州連合の顧客向けにトークン化された米国株式の取引サービスを開始した。
コインベースがeコマース向けステーブルコイン決済「Coinbase Payments」を開始。USDCで24時間決済を実現。
コインベースが株式のトークン化取引サービスの承認をSECに要請。ブロックチェーン技術で24時間取引や手数料削減を目指す。
Amazonなど大手企業が手数料削減でステーブルコイン発行を検討。米議会はGENIUS法による規制の最終投票を控え、市場の注目が集まる。