仮想通貨取引所コインベースは、トークン管理プラットフォームLiquifiを買収。トークン発行から管理までを効率化する。
暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは2日、トークン管理プラットフォームのLiquifiを買収した。
この買収により、同社は機関投資家向けサービスの充実を図る。
買収金額は非公開だが、同社の2025年における5件目の買収案件となる。
発表を受けて、同社株は7月3日の取引で一時5%上昇し、354ドルに達した。
Liquifiは、トークンの配布やベスティングスケジュール、税務コンプライアンスなどのワークフローを自動化するプラットフォーム。
同プラットフォームは現在、100社を超える企業のトークン発行と管理をサポートし、85億ドルを超える資産を管理している。
コインベースは、Liquifiの機能を機関投資家向けプラットフォームCoinbase Primeに統合する計画。
これにより、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの主要仮想通貨に加え、カストディや取引、資金調達サービスと連携し、ワンストップでのサービス提供を目指す。
今回の買収は、コインベースの2025年における活発な買収活動の一環となる。
同社は今年、新しい仮想通貨の広告企業のSpindl、プライバシー重視のブロックチェーンプロジェクトIron Fishチームに加え、5月には仮想通貨デリバティブ取引所Deribitを29億ドルで買収している。
同社のアクリル・イブサ企業開発担当責任者は「規制の明確化により、より大胆な動きが可能になった」と述べ、トランプ政権下での仮想通貨に好意的な規制環境が背景にあることを示唆した。
グレッグ・ツーサー副社長は「トークンの発行を従来のスタートアップエクイティよりも簡単、迅速、かつグローバルにすることが我々のビジョン」と説明している。
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