キャンターフィッツジェラルドのSPACがブロックストリーム創設者と40億ドル規模の取引を交渉中。BTC保有企業で最大級となる。
投資銀行キャンター・フィッツジェラルドの特別目的買収会社は15日、ブロックストリーム創設者のアダム・バック氏と40億ドル規模のビットコイン取引で最終交渉に入った。
バック氏が保有する3万BTCをSPACに現物出資し、株式と交換する計画で、追加の8億ドル調達により取引総額は40億ドルを超える見込みだ。
この大規模取引を主導するのは、ハワード・ルットニック米商務長官の息子でキャンター・フィッツジェラルド会長を務める27歳のブランドン・ルットニック氏。
ビットコイン白書でも引用されたHashcashシステムの開発者として知られるアダム・バック氏だ。
キャンター・エクイティ・パートナーズ1は1月のIPOで2億ドルを調達したSPACで、取引完了後はBSTRホールディングスに社名変更する予定。
この戦略により、同社はストラテジーに次ぐ世界最大級の上場ビットコイン(BTC)保有企業となる可能性がある。
バック氏は2014年にブロックストリームを共同創設し、現在も同社CEOを務める。
今年に入り、パリ上場のブロックチェーン・グループに500万ユーロを出資するなど、ビットコイン関連企業への投資を積極的に行っている。
4月にキャンター・フィッツジェラルドがソフトバンクやテザーと共同で設立したトゥエンティワン・キャピタルに続く2件目の大型ビットコイン投資となる。
両SPACを合わせると、同社の2025年における暗号資産(仮想通貨)投資は総額100億ドル近くに達する可能性がある。
交渉関係者らは今週中の合意を目指しており、共和党議員がクリプトウィークと名付けた時期に発表される見込み。
この期間中、米下院では複数のデジタル資産関連法案が審議される予定で、トランプ政権の規制緩和姿勢が背景にある。
現在142社を超える上場企業がビットコインを保有しており、その総額は1120億ドルに達している。
ストラテジーの戦略を踏襲するこの動きは、SPAC構造を活用したビットコイン取得の新たなトレンドを示すものとして注目されている。
ProSharesがXRP先物ETFのローンチ計画を確定。2025年7月18日に取引開始予定。規制の進展と市場の期待が背景に。
米カリフォルニア州で審議中の法案AB1180が修正。州政府への支払いに利用できるデジタル資産が、ステーブルコインのみに限定。
アント・インターナショナルはサークルと提携し、USDCを自社決済基盤に統合へ。米国の新法規制への準拠が鍵となる。
CoinbaseとPerplexity AIが提携。リアルタイムの暗号資産市場データをAI検索に統合し、トレーダーに高度な分析機能を提供する。