暗号資産(仮想通貨)取引所のBinance(バイナンス)が開発するBNB Chainは11日、Lorentz(ローレンツ)ハードフォークをテストネットに正常に実装した。
今回のアップグレードにより、opBNB(オーピービーエヌビー)のブロック生成時間は0.5秒、BSC(ビーエスシー)テストネットは1.5秒に短縮された。これにより、トランザクション(取引)確認の高速化とネットワーク効率の向上が実現する。
特に分散型金融(DeFi)アプリケーションにおいて、ユーザーにスムーズな体験を提供するために重要な改善となる。Lorentzアップグレードの主な目的は、スケーラビリティの向上とレイテンシー(遅延)の低減であり、BNBエコシステム全体の円滑な運用を確保することが期待されている。
BNB Chainは、opBNBとBSCのメインネットアップグレードをそれぞれ4月21日と4月29日に予定している。これに続いて、2025年6月には「Maxwell(マクスウェル)」と呼ばれる次のアップグレードも計画されており、BSCのブロック時間をさらに0.75秒に短縮する見込み。
この継続的な開発は、より高いパフォーマンスの基盤を築き、新しい仮想通貨およびDeFi市場のダイナミックなニーズをサポートする上で重要な役割を果たすとされる。
今回のアップグレードによる効率性の向上は、BSCエコシステムで観察されている成長傾向とも一致している。2025年第1四半期には、BSC上の分散型アプリケーション(dApps)が生成する手数料が大幅に増加した。
技術的な進歩によるブロック時間の短縮は、ブロックチェーンの全体的なパフォーマンスと応答性を向上させる。このアップグレードの成功は、BNBコインを含む主要なアルトコインの市場パフォーマンスにもポジティブな影響を与える可能性がある。
また、イーサリアム(ETH)やコインベース(Coinbase)のBaseなど、スケーラビリティと効率性の面で進展を見せている他のブロックチェーンプラットフォームとの競争力を維持する上でも重要な取り組みとなっている。
このような技術進化は長期的な仮想通貨投資の見通しにも影響を与えると専門家は指摘。BNB Chainの継続的な技術革新は、暗号通貨エコシステム全体の発展にも寄与する要素として注目されている。
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