ブルームバーグのアナリストは、リップルやソラナなど主要アルトコインの現物ETFが2025年に承認される確率を90%に引き上げた。
ブルームバーグのETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏とジェームズ・セイファート氏は21日、主要アルトコインの現物ETFが2025年に承認される確率を、90%に引き上げた。
この楽観的な見通しは、米SECとの建設的な関与が背景にある。
アナリストは、リップル(XRP)、ドージコイン(DOGE)、カルダノ(ADA)など、複数の現物ETF申請について、承認の可能性が非常に高いと見ている。
この中には、ライトコイン(LTC)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)、アバランチ(AVAX)のETFも含まれる。
この動きは、2024年にビットコインの現物ETFが承認されたことに続くものだ。
SECがこれらのアルトコインに関する19b-4フォームを正式に受理したことから、ビットコインと同様にコモディティとして分類される可能性が認識された。
NEW: @EricBalchunas & I are raising our odds for the vast majority of the spot crypto ETF filings to 90% or higher. Engagement from the SEC is a very positive sign in our opinion pic.twitter.com/5dh8G8rK6Y
— James Seyffart (@JSeyff) June 20, 2025
承認確率引き上げの最も大きな要因は、SECの指導体制の変化である。
4月に就任したポール・アトキンス新委員長は、暗号資産(仮想通貨)に対してより好意的な姿勢を示している。
このためアナリストは、SECがデジタル資産関連のETF承認プロセスを合理化するとの見方を強めている。
規制当局のスタンスの変化が、市場の期待を大きく押し上げる形となった。
さらに、リップル、ソラナ、ライトコインなど一部の資産には、すでにCFTCが規制する先物市場が存在する。
これらの市場は、SECに対して市場の安定性や参加者保護が確保されている証拠となり、価格操作やボラティリティに関する懸念を和らげる効果がある。
2024年のビットコイン現物ETF承認後、機関投資家の需要はアルトコインへと拡大している。
市場の多様化に対応するため、規制当局もより幅広い仮想通貨関連商品への需要を無視できなくなっている。
成熟したインフラが整いつつあることも、承認への追い風となっている。
アナリストは、すべてのアルトコインETFに90%の確率を割り当てているわけではない。
特にライトコイン、ソラナ、リップルについては、市場構造や機関投資家からの強い需要を反映し、95%というさらに高い承認確率が付けられている。
ビットコインETFの承認は、重要な規制上の前例を築いた。
市場の成熟度や参加者保護に関する論拠が、今や他の主要なアルトコインにも適用可能であるとアナリストは主張している。
今後の承認プロセスにおいても、SECとの建設的な対話が鍵を握る。
米ワイオミング州は、州発行のステーブルコインWYSTの基盤ブロックチェーンとしてアプトス(APT)とソラナ(SOL)を選定した。
カナダの資産運用会社3iQは、トロント証券取引所でXRPに連動するETFを上場した。リップル社も初期支援者として参加している。
ステーブルコインUSDC発行元のサークル株がIPO後530%以上急騰。米国の規制法案可決が背景にあり、仮想通貨市場に好影響を与えた。
XRPレジャーはDAO XAOを導入した。リップルを利用した意思決定や助成金提供を通じて、エコシステムの分散化を目指している。