ジャック・ドーシー氏率いるBlock社は、7月23日にS&P500指数に採用される。フィンテック企業の仮想通貨認知を目指す。
ジャック・ドーシー氏が共同創設者を務めるフィンテック企業Block Inc.は18日、S&P500指数への採用が決定した。
同社は7月23日の取引開始前に指数入りし、シェブロンによる530億ドルでのヘス社買収完了に伴い、ヘス社に代わって同指数に加わる。
この発表を受けてBlock株は時間外取引で約10%急騰した。
同社は8584ビットコインを保有する上場企業として11番目の規模を誇り、機関投資家に間接的な暗号資産(仮想通貨)エクスポージャーを提供する形となる。
S&P 500への採用は、Block社にとって重要な節目となる。
同指数に連動するインデックスファンドによる機械的な株式購入が期待され、機関投資家の注目度向上と流動性の増加が見込まれる。
Block社は2009年にジャック・ドーシー氏とジム・マッケルビー氏によってSquareとして設立された。
当初は決済端末で急成長を遂げたが、現在では暗号資産、融資、その他の金融サービスまで事業領域を拡大している。
2021年にSquareからBlockへの社名変更を行い、ビットコイン(BTC)への注力姿勢を明確化した。
S&P 500採用の背景には、市場価値180億ドル以上、十分な流動性、直近4四半期の正の純利益といった厳格な基準をクリアしたことがある。
Block社の特徴は、積極的な仮想通貨投資戦略にある。
同社は現在8584ビットコインを保有し、上場企業のビットコイン保有量ランキングで11位に位置している。
5月のBitcoin 2025カンファレンスでは、Square部門でのビットコイン決済機能を2026年に本格導入する計画を発表した。
この機能はライトニングネットワークを活用し、既存のSquareハードウェアを通じてビットコイン決済を可能にする。
ラスベガスでの実演では、BTC Inc.商品店舗での支払いデモが実施され、高速かつ低コストな取引が実現可能であることが示された。
Block社のS&P 500入りは、今年5月にコインベースが暗号資産企業として初めて同指数に採用されてから2カ月後の出来事となる。
デジタル決済と新しい仮想通貨の主流金融への影響力拡大を象徴する動きとして、業界内外で注目を集めている。
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