仮想通貨マイニング企業BITマイニングがソラナへ事業拡大。最大3億ドルのソラナ資産を形成し、バリデーターノードを運営する計画。
暗号資産(仮想通貨)マイニング企業のBITマイニング(BTCM)は10日、ソラナ(SOL)エコシステムへの戦略的な拡大計画を明らかにした。
この計画の中核として、最大3億ドルに上るソラナ資産の形成を目指す。
同社は、市場の状況に応じて段階的に2億ドルから3億ドルを調達し、既存の仮想通貨保有資産をソラナに転換して長期保有する方針だ。
今回の動きは、ビットコイン(BTC)中心のマイニング事業から、より広範なブロックチェーンインフラへの関与へと転換する戦略的シフトを意味している。
同社は、マイニングやハードウェア製造、データセンター運営で培った既存の能力を活用する。
BITマイニングは、ソラナを高い成長性を持つブロックチェーンプラットフォームと評価している。スケーラブルなインフラ、活発な開発者コミュニティ、そして優れた技術的性能が、同社の掲げる持続可能なブロックチェーン開発のビジョンと一致した。
この拡大は、従来のマイニングへの依存を低減し、ステーキングや資産管理といったブロックチェーンネットワークにおける新たな機会を捉えるための多角化戦略の一環だ。
BITマイニングは、ソラナネットワーク上でバリデーターノードを運営する計画も明らかにしている。
これにより、ネットワークの分散化とセキュリティ向上に貢献すると同時に、ステーキング報酬を得ることが可能になる。
これは同社が、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワークの運営に直接関与することで、より深い価値を創出しようとする姿勢の表れだ。
ステーキングによる収益は、マイニング事業以外の新たな収益源となり、分散型金融(DeFi)分野における同社の財務戦略を多様化させる。
この発表後、同社の株価は120%の上昇を見せたが、9.07%の売上総利益率など収益性の面で課題も抱えている。そのため、今後は戦略的な資産管理が求められることになる。
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