バイナンスウォレットは新機能Alpha Earn Hubを導入。流動性提供でAPR報酬やトークン配布を受け、Web3プロジェクトへの早期参加が可能に。
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが提供するバイナンスウォレットは11日、新たな機能『Alpha Earn Hub』を導入した。
このハブは、利用者がDeFiの流動性提供に容易に参加し、報酬を得ることを目的としている。
Alpha Earn Hubは、ユーザーが分散型取引所(DEX)パンケーキスワップv3上のBinance Alphaトークンプールに流動性を提供できる機能だ。
参加者は、これらのプールで発生する取引手数料から年換算利回り(APR)の形で報酬を受け取ることが可能である。
さらに、流動性を提供することでBinance Alphaポイントを蓄積できる。
このポイントは、将来のトークン生成イベントやBinance Alphaトークンの仮想通貨エアドロップへの参加資格を高める上で有利に働く。
この機能はバイナンスウォレットに直接統合されており、分散型の流動性提供へのアクセスを簡素化している。
ユーザーは自身のリスク許容度や市場見通しに応じて、ワイド・ミディアム・ナローの3つのプリセット戦略から選択できるため、初心者から上級者まで自分に合ったスタイルで効率的に流動性を提供できる。
今回のハブのローンチは、バイナンスウォレットの1日あたりのオンチェーン取引高が過去最高の125億ドル(約1兆8125億円)を記録したタイミングと重なった。
この取引高の急増は、同社のBinance Alphaエコシステムへのユーザーエンゲージメントの高まりが背景にある。
このような新しい機能は、仮想通貨市場全体の活性化にも寄与すると期待されている。
主な要因として、2つの点が挙げられる。一つは、トークンのローンチやエアドロップを支援するBinance Alphaを通じた、初期段階のWeb3プロジェクトへの需要増加だ。
もう一つは、流動性と取引量の好循環である。高い流動性は取引の効率性を向上させ、より多くのユーザーと取引量を引き付ける。
その結果、プール手数料からのAPR収益も増加すると見込まれている。
Alphaポイントは、パンケーキスワップで流動性ポジションを管理することで獲得でき、将来のトークン生成イベントでのトークン割り当て増加やエアドロップと交換可能。
バイナンスウォレットのWinson Liuグローバル責任者は、125億ドルという記録的な取引高について、ユーザー需要の高さを反映したものだと述べた。
同氏は、Alpha Earn Hubが初期段階のエコシステム成長を促進する役割を果たすことへの期待感を示している。
PancakeSwap v3との統合により、ユーザーは特定の価格範囲に流動性を集中させることができ、従来のDEXよりも資本効率を最適化できる。
こうした機能は、人気のアルトコインへの投資機会を広げることにも繋がるだろう。
この取り組みにより、バイナンスウォレットはWeb3プロジェクトの発見や利回りの獲得、コミュニティ主導のトークン配布の中心的なハブとしての役割を担うことになる。
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