バイナンスがアルトコイン取引を支援、新興銘柄にも追い風か

バイナンスがアルトコインに特化した流動性提供プログラムを発表。中小規模の市場メーカーを対象とし、最大0.01%のリベートを提供。

暗号資産（仮想通貨）取引所大手のバイナンスは4日、アルトコイン専門の流動性提供プログラム「Altcoin LiquidityBoost Program」を発表した。

18のアルトコインから開始

同プログラム最大の特徴は、業界標準の0.8ベーシスポイント（0.008%）を上回る最大1ベーシスポイント（0.01%）のリベートを提供することだ。

マーケットメイキング取引量が0.5%の閾値を達成した参加者には0.5ベーシスポイント、1%の取引量目標を達成した参加者には最大の1ベーシスポイントが適用される。

プログラム開始時には、トンコイン（TON）、イオス（EOS）、ファイルコイン（FIL）、オンド（ONDO）などを含む18のアルトコインが対象となる。

アルトコインに特化した新プログラム

バイナンスが導入したこのプログラムは、アルトコインのマーケットメイキングに専念する中小規模の流動性提供者を支援することを目的としている。

従来のビットコイン（BTC）やイーサリアム（ETH）といった主要銘柄と比較して、アルトコインの取引では流動性の断片化や価格スプレッドの拡大が課題となっていた。

同プログラムでは、そのような課題を解決することを目指している。

ただし参加資格を得るには、過去30日間でバイナンスのスポット取引、マージン取引、またはその他のプラットフォームで合計2000万ドルの取引量を実証する必要がある。

申請受付は6月9日から開始され、リベートは6月17日から有効となる。参加者の活動状況については、毎週のパフォーマンス評価によって監視される予定だ。

新興アルトコインの投資機会

アルトコイン分野の流動性向上が期待される中、ソラナベースの新興プロジェクト「Solaxy（SOLX）」が注目を集めている。

同プロジェクトは、ソラナ初のレイヤー2ソリューションとして、ソラナエコシステムにおけるスケーラビリティ問題の解決を目指している。

SOLXトークンの先行セールでは、執筆時点までに4,400万ドルを超える資金調達に成功。ただしセール期間は、6月16日までとなっている。

今後は、イーサリアムとソラナの両エコシステムを橋渡しするクロスチェーン機能を提供することで、両チェーンのユーザーがSOLXトークンを利用できる環境が構築されている。

Solaxy （SOLX）公式サイト｜X（旧Twitter）｜テレグラム

Kaiki Tsuchioka

2020年より暗号資産（仮想通貨）投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブログ、メルマガなどで発信開始。2025年よりCryptoDnesに参画。