新しい仮想通貨を発掘するバイナンスの新プラットフォーム「Alpha 2.0」が、過去最高となる1日あたり約20億ドルの取引高を記録した。
暗号資産(仮想通貨)取引所のBinance(バイナンス)は20日、新しい仮想通貨の発掘と取引を支援するプラットフォーム・Alpha 2.0で、過去最高となる1日約20億ドルの取引高を記録した。
同プラットドームの取引高は7日連続で日次最高値を更新し、前年同日比で223%の大幅な増加となった。
Alpha 2.0は2024年12月にスタートした新しい仮想通貨のプレリスティングプラットフォームだ。 主に人工知能(AI)、分散型金融(DeFi)基盤、ミームコインといった新興テーマのトークンを対象に、投資家が早期からアクセスできる機会を提供している。
運営側はユーザー参加を促すため、5月時点で合計8回、平均1076ドル相当のエアドロップ(無償配布)を実施。 さらに、取引量連動型のポイントシステムも導入された。
例えば、1日2ドル分の取引ごとに1ポイントが獲得でき、取引額が倍増するごとにポイントが増加し、上位入賞者にリワードが提供されている。 こうした施策により、トークンの流動性と利用者のアクティブ度が高まった。
Alpha 2.0上で取り扱われる新しい仮想通貨のうち、71%がBNBスマートチェーンを基盤として発行されたトークンだ。
同チェーンは取引高の40%を占め、BSquared Network(B2)、OKZOO(AIOT)、SkyAI(SKYAI)などがトップ20入りする活況ぶりを示した。
5月の盛り上がりにより、BNBチェーンでは1日あたり100万件を超える新規アドレスが生成され、ユーザー成長が顕著である。 取引件数は前週比60%増加し、主要トークン利用者の新規比率が20%を上回るケースも報告された。
また、バイナンスウォレットやローンチプールといったツールの導入により、新しい仮想通貨の発行や流動性提供が円滑になり、個人投資家だけでなく機関投資家も関心を寄せている。
今回の記録的な取引高は、バイナンスが新しい仮想通貨のエコシステム形成と普及推進に注力してきた成果である。 新たな投資機会とユーザー参加の仕組みが功を奏し、Alpha 2.0は仮想通貨市場でますます注目されている。
今後は、トレンド性の高いトークンやエアドロップをはじめとするキャンペーンがプラットフォームの成長を後押しすると見込まれる。 バイナンスの事例は、仮想通貨市場におけるイノベーションの一端を示している。
最近注目される銘柄の一つがSolaxy(SOLX)だ。 同トークンは、ソラナ(SOL)を基盤としながら世界初となるレイヤー2(L2)ブロックチェーン構想を打ち出したミームコイン発祥のインフラ系プロジェクトだ。
Solaxyは、ソラナの高速性とイーサリアム(ETH)とのクロスチェーン機能を融合し、スケーラビリティ問題の解決に挑戦する。 従来のネットワーク混雑や高額手数料、送金失敗といった課題を、オフチェーン処理と即時トランザクションで解消しようとしている。
現在進行中の先行セールでは、これまでに総額3900万ドルを超える資金調達を達成。20日時点で、時価総額は2億600万ドル、流通供給量は1390億SOLX、1日あたりの取引高は2億300万ドルを記録している。
Solaxyは、ミームコインとしての話題性とレイヤー2技術に基づく実用価値を兼ね備えている。 ソラナとイーサリアムのエコシステムをまたぐクロスチェーン対応や、高速・低コストなトランザクション環境は、分散型アプリケーション(dApps)基盤としても評価が進んでいる。
近時、大手資産運用会社のトークン化米国債ファンド(VBILL)がソラナ上で稼働するなど、基盤ブロックチェーンの需要も拡大している。
Solaxyは、ネットワーク渋滞や手数料高騰が懸念される現状下で、エンドユーザーと開発者双方にとって魅力的な「エクスプレスレーン」として機能する。 将来的には、クロスチェーン分散型アプリの基盤インフラとして、ソラナ・イーサリアムの両エコシステム拡大とともに存在感を高めるだろう。
今後の注目点は、Solaxyが選択するインフレ型供給モデルに対し、どのような価格形成やユースケース拡大が図られるかである。
実際、強気市場の中で、インフラ投資とミームコイン投資の両面から注目される。 主要取引所としてPhantomなどでの取り扱いが進み、今後の開発動向やdApps拡大にも期待が寄せられている。
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