カナダ銀行はMITと協力し、プライバシーを重視した中央銀行デジタル通貨の技術的枠組みを開発。自己管理型ウォレットを採用する。
カナダ銀行は4日、マサチューセッツ工科大学デジタル通貨イニシアチブと共同で、リテール向け中央銀行デジタル通貨(CBDC)の新たな技術的枠組みを開発したことが明らかになった。
この研究は、日常的な取引において現金のような匿名性と利便性を再現することを目指している。
🇨🇦BANK OF CANADA EXPLORES CBDC
New research paper lays out a blueprint for a privacy-focused digital dollar, exploring OpenCBDC 2PC as a potential tech for retail CBDC. It aims to balance user privacy, decentralization, and compliance.
Scaling and integration hurdles remain 🧐 pic.twitter.com/ZDjZ5wfW4J
— Coin Bureau (@coinbureau) July 5, 2025
この枠組みはOpenCBDC 2PCと呼ばれるモデルを採用している。
利用者は自己管理型のウォレットにデジタル資金を直接保有し、銀行や決済事業者に個人情報を明かすことなくP2P取引が可能になる。
システムはビットコイン(BTC)と同様の未使用トランザクションアウトプット方式を利用して送金を処理する。
また、個人識別情報と取引データを分離することで、プライバシーを強化している。
未登録の利用者は匿名で資金を保有でき、登録利用者も中央銀行と共有されるデータは限定される。
ゼロ知識証明といった暗号技術により、取引金額をシステムインフラから秘匿することが可能で、従来の電子決済よりも強力なプライバシー保護を提供する。
開発の背景には、CBDCが政府による監視を可能にするとの世界的な懸念がある。
なお、CBDCは中央銀行が発行する法定通貨だが、その基盤技術の一部は暗号資産(仮想通貨)で利用されるものと共通している。
これに対応するため、身元情報と取引の分離や暗号技術の活用が進められた。
このシステムは、マネーロンダリング対策などの監査や規制要件と、利用者の匿名性の両立を図っている。
これにより、規制とプライバシー保護という相反する要求の調和を目指す。
マーク・カーニー首相が過去にCBDCを支持していたことも、研究を後押しした。
一方で、実店舗の決済システムの更新や、大規模利用時の性能など、実用化には課題も残る。
これは決済に特化したモデルであり、より汎用的な契約を実行できるイーサリアム(ETH)などのプラットフォームとは設計思想が異なる点も指摘されている。
今回の研究はCBDCの発行を約束するものではないが、将来的な需要が生じた際の基盤となる。
カナダのプライバシーを優先するアプローチは、他国のモデルとは一線を画し、市民中心の設計における先進的な事例として注目される。
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