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リップル、前日比2.6%上昇|ドバイでのRLUSD承認が高騰牽引

6月 4, 2025 12:14 1 分で読了
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リップル、前日比2.6%上昇|ドバイでのRLUSD承認が高騰牽引

リップル(XRP)の価格は4日、前日から約2.6%上昇し、2.25ドルで取引されている

この上昇は、ドバイ国際金融センター(DIFC)のドバイ金融サービス機構(DFSA)がリップルの米ドル連動ステーブルコインRLUSDを承認したニュースに直接起因する。

この規制上の承認は、リップルのグローバル展開における重要な一歩であり、XRPの市場センチメントを大きく押し上げた。

さらに、機関投資家のリップルに対する需要拡大も、価格上昇の背景にある主要な要因として浮上している。

ドバイでのRLUSD承認とその影響

リップル社が開発したステーブルコイン「RLUSD」は、米ドルに1:1で連動し、厳格な準備金管理と透明性を特徴とする企業向けの金融商品として設計されている。

6月3日、DFSAはRLUSDをドバイ国際金融センター内で使用可能な仮想通貨として正式に承認。

この承認により、約7000社のドバイ国際金融センター登録企業が、クロスボーダー決済やデジタル資産のカストディ、財務運用にRLUSDを活用できるようになった。

リップルはすでに3月にDFSAからブロックチェーン決済サービスのライセンスを取得しており、今回の承認はアラブ首長国連邦(UAE)の4000億ドル規模の国際貿易市場へのさらなる進出を後押しする。

RLUSDは、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)およびDFSAの二重の規制下にあり、厳格なコンプライアンス基準を満たしている。

この規制上の信頼性が、リップルのエコシステム全体に対する市場の信頼を高め、価格上昇を後押しした。

リップルの幹部は、RLUSDが従来のクロスボーダー決済の非効率性を解消し、機関投資家向けの信頼性の高いブロックチェーンソリューションを提供すると強調している。

機関投資家の需要拡大

リップルの価格動向は、機関投資家の関心の高まりにも支えられている。

ナスダック上場の再生可能エネルギー企業VivoPowerは、1億2100万ドルを投じてリップルに特化した財務戦略を構築すると発表。

また、中国に拠点を置くWebus Internationalは、3億ドルの非株式ファイナンスを通じてリップル準備金を設立する計画を明らかにした。

これらの動きは、リップルが機関投資家のポートフォリオにおける価値ある暗号資産(仮想通貨)としての地位を確立しつつあることを示す。

さらに、ドイツ第二位の銀行であるDZ Bank(資産規模3500億ユーロ以上)が、リップルのデジタル資産カストディプラットフォームを欧州での本格展開に採用したことも、市場の強気なセンチメントを後押ししている。

【6月4日最新】リップル(XRP)価格のテクニカル分析

リップル(XRP)の価格は方向感を欠く展開が続いている。

以下では、週足および日足チャートのテクニカル指標を詳細に分析し、中長期および短期の価格動向を予測する。

週足チャートの分析

XRP週足チャート

出典:TradingView XRP/USD 週足 (2023年~現在まで)

週足チャートを概観すると、リップル価格は中長期的な強気基調を維持している。

2023年9月に20週移動平均線(MA)が100週MAを上抜けるゴールデンクロスが発生し、上昇トレンドの開始を明確に示した。

このシグナルは、2024年11月から12月にかけての急騰を予兆し、ビットコイン主導の強気相場と共鳴する形でXRP価格は約5.5倍に急上昇した。

現在の価格水準は2.25ドルであり、100週MA(約1.07ドル)からの乖離が顕著である。

この乖離は市場の過熱感を反映し、過去の価格パターンに基づけば、調整局面で100週MAへの回帰リスクが潜む。

現時点で価格は20週MA(約2.36ドル)近辺での攻防を続けており、この水準を維持できない場合、2.00ドル付近の主要サポートゾーンが試される可能性が高まる。

一方、20週MAを明確に上抜ける動きがあれば、3.00ドル台への上昇余地が広がる。

日足チャートの分析

XRP日足チャート

出典:TradingView XRP/USD 日足 (2025年~現在まで)

日足チャートでは、5月中旬に20日MAと100日MAのゴールデンクロスが発生し、短期的な上昇トレンドの開始が示唆された。

しかし、価格は一時的に100日MAを下回り、方向感を欠く展開が続いている。6月4日時点で価格は100日MA(約2.20ドル)近辺で推移。

20日MA(2.30ドル)を突破できれば短期的な強気トレンドへの転換が期待される。

直近の取引では、6月3日に取引量が平均の10倍に達する急増を伴い、2.194ドルから2.199ドルへ1.58%上昇した。

この動きは、買い圧力の回復を示唆するが、2.30ドルのレジスタンス突破がなければ上値は限定的となる。

逆に、2.08ドルの直近安値を下抜ける場合、1.80ドル付近の次なるサポートゾーンが視野に入る。

相対力指数(RSI)は50近辺で推移し、方向感が定まらない状況を反映しているが、取引量の増加は短期的な反発の可能性を示唆する。

リップル(XRP)相場の要点

  • 中長期の強気基調:週足チャートのゴールデンクロスと5.5倍の価格上昇により、XRPは中長期的な強気トレンドを維持。20週MA(2.36ドル)の維持が鍵となり、上抜けで3.00ドル台が視野に。
  • 短期的な不透明感:日足チャートでは100日MA近辺での攻防が続き、20日MA(2.30ドル)の突破が短期上昇の条件。失敗した場合、2.08ドルや1.80ドルへの下落リスクが高まる。
  • 市場過熱の警戒:100週MA(1.07ドル)からの乖離拡大は調整リスクを示唆。歴史的パターンに基づく100週MAへの回帰は、中長期投資家にとって注視すべきポイント。
  • 外部要因の影響:ドバイでのRLUSD承認や機関投資家の需要拡大が強気材料だが、市場全体のボラティリティと取引量の動向が短期的な価格形成に影響を与える。
CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。
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