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ソラナ、前日比10%急落|供給懸念、ミームコイン低迷が影響

5月 30, 2025 10:49 1 分で読了
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ソラナ、前日比10%急落|供給懸念、ミームコイン低迷が影響

ソラナ(SOL)の価格は30日、前日比5%安、週間で10%の下落を記録し、163ドルまで後退した

価格下落の主因:トークンアンロックとMEV問題

ソラナ価格に影響を与えている最大の要因の一つは、6月から8月にかけて予定されている355万SOL(現在の価格で約6億ドル相当)のトークンアンロックである。

これらのトークンの多くは、破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXから約64ドルで取得されたものであり、市場への放出が価格の上値を抑える可能性が指摘されている。

アナリストは、この供給増加がSOLの200ドル回復を困難にする要因となると見ている。

さらに、ソラナネットワークの高スループットに伴う最大抽出可能価値(MEV)問題も投資家心理を冷やしている。

MEVは、バリデータがトランザクションの順序を操作することで追加の収益を得る仕組みだ。

サンドイッチ攻撃やフロントランニングといった、一般トレーダーにとって不利な行為を助長するため、ネットワークの信頼性に対する懸念が広がっている。

ミームコインの低迷と市場センチメント

ソラナエコシステムにおけるミームコインの価格下落も、ソラナの価格に影響を与えている。

過去7日間で、トランプコイン(TRUMP)が24%、ファートコイン(FARTCOIN)とポップキャット(POPCAT)が20%、パジーペンギン(PENGU)が17%下落するなど、主要なミームコインが大幅な下落を見せた。

これらのミームコインは、ソラナの分散型取引所(DEX)活動の重要な牽引役であり、その低迷はネットワーク全体の取引高の減少につながる可能性がある。

DEX活動の持続的な低下は、ソラナ価格にさらなる下押し圧力を加えるだろう。

ステーキングリターンの限界

ソラナはバリデータに対して、年利8%の仮想通貨ステーキング報酬を提供しており、イーサリアム(ETH)の3%を大きく上回る。

しかし、ソラナの年間供給増加率は5.2%であり、ステーキングリターンはステーブルコイン関連の分散型アプリケーション(DApps)が提供する利回りに比べて低い。

この点もまた、投資家にとってソラナ保有の魅力が相対的に低下する要因となっている。

【5月30日最新】ソラナ(SOL)価格のテクニカル分析

ソラナ(SOL)の価格動向は、2024年11月以降の市場全体の流れと密接に連動しながらも、独自のテクニカル要因により特徴的な動きを見せている。

以下、週足および日足チャートの分析を通じて、SOLの今後の価格動向を予想する。

週足分析:市場全体のトレンドとサポートの攻防

SOL週足チャート

出典:TradingView SOL/USD 週足 (2024年~現在まで)

ソラナの週足チャートは、2024年11月以降のビットコイン主導の強気相場に牽引され、一時的な上昇を見せたものの、2025年1月以降は市場全体の弱気転換に伴い下落トレンドを形成した。

この期間、価格は100週移動平均線(現在約130ドル)を一時的に下抜けたが、3月下旬には同水準がサポートとして機能し、価格は回復傾向に転じた。

特に、直近では20週移動平均線を上抜け、短期的な強さを示している。この動きは、ソラナが市場全体の弱気圧力に対して一定のレジリエンスを維持していることを示唆する。

しかし、100週移動平均線(130ドル付近)への再下落リスクは依然として存在する。

過去のデータでは、この水準がサポートとして機能した事例が確認されており、仮に下落した場合でも反発の可能性は高い。

日足分析:短期的なトレンド転換とゴールデンクロスの示唆

SOL日足チャート

出典:TradingView SOL/USD 日足 (2024年~現在まで)

日足チャートでは、2月上旬に20日移動平均線(現在約135ドル)が100日移動平均線(約140ドル)を下抜けるデッドクロスが形成され、売り圧力が強まった。

この局面では、価格が4月初旬に96ドルまで下落したが、同水準での反発を背景に回復基調へ転換した。

直近では、20日移動平均線と100日移動平均線のゴールデンクロスが発生し、短期的な上昇トレンドの確立が示唆されている。

このゴールデンクロスは、買い勢力の復活と市場センチメントの改善を反映している。

ただし、今週の下落の勢いは強く、100日移動平均線水準(145ドル付近)までの下落リスクが残る。

この水準は過去数カ月にわたり重要なサポートとして機能しており、根固めに成功すれば、直近高値である187ドルを再び試す展開が予想される。

一方で、145ドルを明確に下抜ける場合、130ドル付近の100週移動平均線が次の防衛線となる。

ソラナ(SOL)相場の要点

  • 週足のサポートとレジスタンス:100週移動平均線(130ドル)は強力なサポートとして機能する可能性が高く、短期的な下落リスクを抑制する。一方で、20週移動平均線の上抜けは強気シグナルである。
  • 日足のトレンド転換:20日移動平均線と100日移動平均線のゴールデンクロスは、短期的な上昇トレンドの開始を示唆する。ただし、145ドルの100日移動平均線での根固めが鍵となる。
  • 価格目標:145ドルでのサポートが維持されれば、187ドルへの再挑戦が視野に入る。逆に、145ドルを下抜ける場合、130ドル付近までの下落リスクが高まる。
CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。
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