Home » Analysis » ソラナETF承認期待が上昇を牽引|ステーキング拡大も背景に

ソラナETF承認期待が上昇を牽引|ステーキング拡大も背景に

6月 17, 2025 12:22 1 分で読了
広告開示

CryptoDnesでは一部でアフィリエイト広告を利用しています。これらは運営費に充当されますが、記事内容には影響しません。

シェアする: シェアする

免責事項暗号資産は価格変動リスクが高く、元本割れの可能性があります。CryptoDnesは情報提供を目的とし、投資助言は行いません。投資に関する損失について一切責任を負わず、投資判断は自己責任となります。免責事項全文ご確認下さい。

ソラナETF承認期待が上昇を牽引|ステーキング拡大も背景に

ソラナ(SOL)の価格は17日午前、48時間比で約10%の上昇を記録し、158ドルに達した

この価格動向は、ソラナETFの承認確率上昇と、機関投資家によるステーキング拡大が主な要因とみられる。

しかし、デリバティブ市場では楽観ムードが後退し、オープンインタレストの低下やロングポジションの清算急増が価格の上値抵抗を示唆している。

ソラナETF承認期待の高まり

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏とジェームズ・セイファート氏は、6月11日のX投稿でソラナETFの承認確率を90%と評価した。

この見通しを受け、6月13日には暗号資産(仮想通貨)運用会社コインシェアーズがS-1申請を提出し、ソラナETFの申請発行体としては8社目となった。

これまでに資産運用会社グレースケール、ヴァンエック、21Shares、カナリー・キャピタル、ビットワイズ、フランクリン・テンプルトン、フィデリティが同様の申請を行っている。

ETF承認への期待は、ソラナの強気トレンド再燃を後押しする可能性がある。

ギャラクシー・デジタルのソラナステーキング拡大

米国の投資企業ギャラクシー・デジタルは、過去24時間で6300万ドル相当のソラナの仮想通貨ステーキングを実施した。

同社はまず4000万ドル相当の26万SOLをステーキングし、続いて2270万ドル相当の15万SOLを追加した。

これにより、同社のSOLステーキング総額は1億ドル相当の66万SOLに達し、市場の機関投資拡大を示す。

Solana Strategies、DeFi Development Corp、UpexiなどのDeFi企業によるソラナトレジャリーの構築も、強気センチメントを後押ししている。

デリバティブ市場の冷え込み

一方、ソラナのデリバティブ市場では楽観ムードが後退している。

オンチェーン分析企業Coinglassのデータによると、オープンインタレストは過去24時間で7%減少し、63億7000万ドルに低下した。

これは投資家がオープン契約から資金を引き揚げ、強気期待が後退していることを示す。

さらに、ロング清算額は1500万ドルに急増し、ショート清算額の400万ドルを大きく上回った。この清算の偏りは、強気トレーダーの大幅な損失を反映している。

【6月17日最新】ソラナ(SOL)価格のテクニカル分析

ソラナ(SOL)は、2024年11月以降の仮想通貨市場の動向に影響されつつ、独自のテクニカル要因によって個別の価格推移を見せている。

ここでは、週足および日足チャートをもとに、ソラナの今後の価格動向を予測する。

週足分析:長期サポートと市場トレンドの綱引き

SOL週足チャート

出典:TradingView SOL/USD 週足(2022年~現在まで)

週足チャートを概観すると、ソラナ(SOL)は2024年11月以降、ビットコイン主導の強気相場に支えられ、顕著な価格上昇を記録した。

しかし、2025年1月以降、市場全体が弱気転換する中、ソラナも下落トレンドに突入。

100週移動平均線を一時下抜けたが、3月下旬にこの水準が強固なサポートとして機能し、反発に転じた。

このサポートゾーンは過去のサイクルでも繰り返し買い支えの役割を果たしており、長期投資家の信頼が集まる水準である。

直近では、20週移動平均線を突破し、短期的な強気モメンタムが回復。市場全体の弱気圧力に対するソラナの相対的な耐性が浮き彫りとなっている。

ただし、上値抵抗として約180ドル付近が控えており、この水準を明確に突破できなければ、長期トレンドの転換は不確実なままとなる。

日足分析:短期トレンドの転換と抵抗線の試練

SOL日足チャート

出典:TradingView SOL/USD 日足(2023年~現在まで)

日足チャートでは、2025年2月上旬に20日移動平均線が100日移動平均線を下抜けるデッドクロスが発生し、売り圧力が強まった。

4月初旬には価格が96ドルまで急落したが、この水準での強力な買い戻しを背景に反発基調へ転換。

直近では、20日移動平均線と100日移動平均線のゴールデンクロスが形成され、短期的な強気トレンドの確立を示唆している。

このクロスは、買い勢力の復活と市場センチメントの好転を反映する重要なシグナルである。

しかし、価格は5月の高値186ドルから約19%下落し、現在100日移動平均線上での攻防が続いている。

直近の上昇モメンタムは鈍化傾向にあり、186ドルのレジスタンス突破が短期的なトレンド継続の鍵となる。

一方で、140ドル前半は主要なサポートゾーンとして機能し、過去数週間で複数回の反発が確認されている。

140ドルを日足終値で明確に下抜ける場合、96ドル付近への再下落リスクが高まる。

ソラナ(SOL)相場の要点

  • 強気シナリオの可能性:186ドルのレジスタンスを突破した場合、200週移動平均線(約180ドル)やフィボナッチ61.8%水準(191ドル)への上昇が視野に入る。ゴールデンクロスの形成とETF承認期待が強気モメンタムを後押しする。
  • サポートゾーンの重要性:140ドル前半および100週移動平均線(130ドル)は強固なサポートとして機能。過去のサイクルでも買い支えが確認されており、下落局面での防衛線となる。
  • 弱気リスクの警戒:140ドルを日足終値で下抜けると、96ドル付近への下落リスクが増大。デリバティブ市場のオープンインタレスト低下とロング清算の急増は、短期的な弱気圧力を示唆する。
  • 外部要因の影響:ソラナETFの承認進展や機関投資の拡大が、市場センチメントと価格動向に大きな影響を与える可能性がある。
CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。
シェアする: シェアする
続きを見る
人気ニュース