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ソラナが3カ月ぶり200ドル突破|BAM導入とDeFi企業の買いで急騰

7月 22, 2025 16:59 1 分で読了
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ソラナが3カ月ぶり200ドル突破|BAM導入とDeFi企業の買いで急騰

ソラナ(SOL)の価格は22日、3月以来初めて200ドルを超え、過去7日間で約25%上昇し203ドルを記録した

背景には、ネットワーク基盤の刷新と、企業による大規模買いがある。

BAM導入と大型取得が価格を押し上げ

まず注目されたのは、ソラナ基盤の開発を手がけるJito Labsと、その関連財団であるJito Foundationが発表したBlock Assembly Marketplace(BAM)の導入だ。

BAMは、トランザクション処理を最適化する新たなアーキテクチャであり、フロントランニングを防止し、ネットワーク上の処理の公平性と効率を高める仕組みを備える。

また、開発者が処理ロジックを自由に組み込めるプラグインシステムを導入。これにより、ブロックスペースの活用に柔軟性が生まれ、ソラナ上での新たな収益モデルの創出が期待されている。

この技術革新について、ブロックチェーン調査機関LVRG Researchのディレクター、ニック・ラック氏は「BAMの導入は、ソラナの競争力を一段と高める」と評価している。

DeFiディベロップメントの戦略が市場を刺激

価格急騰のもう一つの要因は、米ナスダックに上場する暗号資産(仮想通貨)企業DeFiディベロップメント(DFDV)による大規模なソラナ取得だ。

同社は、仮想通貨を財務資産に組み込む先進的なトレジャリー戦略を展開しており、7月14日〜20日の間に14万1383 SOL(約1900万ドル相当)を平均取得価格133.53ドルで追加購入。

これにより、保有量は99万9999 SOL(約1億9200万ドル相当)に到達し、公開企業としては最大のソラナ保有者となった。

この取得資金の一部は、DFDVが発行した74万株の普通株式による1920万ドルの資金調達によって賄われたとされる。

購入したソラナはすべてネットワークにステーキングされ、セキュリティ強化に貢献しつつ、ネイティブイールドによるリターンを狙う設計だ。

DFDVのCEO、ジョセフ・オノラティ氏は「ソラナLの価格変動と利回りが、株主価値最大化の鍵になる」と述べ、今後もこの方針を継続する考えを示している。

こうした動きは、かつてビットコインに巨額投資したストラテジー社の戦略に倣ったもの。

GameStopやTrump Mediaなど、他の上場企業も仮想通貨をバランスシートに組み入れる動きを見せており、仮想通貨財務戦略は確実に広がりを見せている。

その影響もあり、ソラナの時価総額は7月21日時点で1000億ドルを突破。過去1週間で25.7%、過去1カ月で34.8%の上昇を記録した。

SNSでは「SOL200」や「breakout」といったワードが急浮上し、仮想通貨投資家のFOMO(取り逃しへの恐怖)心理がさらなる買いを後押ししている。

【7月22日最新】ソラナ(SOL)価格のテクニカル分析

2025年7月22日、ソラナ(SOL)は3カ月ぶりに200ドル台を回復し、市場の注目を集めている。

以下では、週足および日足チャートのテクニカル分析を通じて、ソラナの価格動向を検証し、今後の展望を予測する。

週足分析:長期トレンドの再加速とサポートの堅牢性

SOL週足チャート

出典:TradingView SOL/USD 週足(2022年~現在まで)

週足チャートを概観すると、ソラナは2024年11月以降、ビットコイン主導の強気相場に支えられ、明確な上昇トレンドを形成してきた。

100週移動平均線(約145ドル)は一時下抜けたものの、強固なサポートとして機能し、価格は反発に転じた。直近では、20週移動平均線を明確に突破し、市場全体の強気傾向が再び強まっていることを示唆している。

2024年12月の高値187ドルを上抜けた今回のブレイクアウトは、さらなる上昇余地を示している。次の重要なターゲットは、2021年11月の史上最高値付近である295ドルと見られる。

週足のRSI(相対力指数)は現在68付近に位置し、過熱ゾーン(70以上)に接近しつつも、持続的な上昇余地を残している。ただし、295ドル付近では過去の抵抗ゾーンが控えており、突破には強い買い圧力が必要となる。

出来高分析では、7月に入り取引量が前月比で約30%増加しており、機関投資家の参入や市場の信頼感の高まりが伺える。

日足分析:短期トレンドの加速と抵抗ゾーンの試練

SOL日足チャート

出典:TradingView SOL/USD 日足(2025年~現在まで)

日足チャートでは、7月上旬に20日移動平均線が100日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが発生し、短期的な買い圧力の強まりを示した。

このテクニカルイベントは、投資家のセンチメント改善と一致し、200ドル台への急騰を後押しした。

現在、価格は200ドルを突破し、次の主要な抵抗ゾーンである240ドル付近に接近している。このゾーンは、過去に複数回価格が反発したポイントであり、短期的な攻防の焦点となる。

RSIは日足レベルで72に達しており、過熱感が強まっている。70以上の水準は一般に買われ過ぎを示すが、市場特有の強いモメンタムを考慮すると、短期的にはさらに上値を追う可能性が残る。

ただし、240ドルでの抵抗突破に失敗した場合、190~195ドル付近まで調整するリスクが想定される。出来高は、200ドル突破時に急増し、市場参加者の関心の高さを反映している。

要点:ソラナ価格の今後展望

  • 強気トレンドの継続性:週足の20週移動平均線突破と日足のゴールデンクロスにより、ソラナは短期および中期の強気トレンドを維持。次のターゲットである240ドル、さらには295ドルへの上昇が視野に入る。
  • 抵抗ゾーンへの警戒:240ドル付近の抵抗ゾーンは、過去の価格動向から重要なハードル。突破には出来高のさらなる増加と市場センチメントの持続が必要。
  • 調整リスクの存在:日足RSIの過熱感(72)は、短期的な調整リスクを示唆。190~195ドル付近のサポートゾーンが下値の目安となる。
  • 外部要因の影響:機関投資家の買い増しや技術的進化(BAM導入など)が、ソラナのエコシステム拡大と価格上昇を支える主要なドライバー。規制動向や市場全体のボラティリティに留意が必要。
CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。
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