免責事項:暗号資産は価格変動リスクが高く、元本割れの可能性があります。CryptoDnesは情報提供を目的とし、投資助言は行いません。投資に関する損失について一切責任を負わず、投資判断は自己責任となります。免責事項全文をご確認下さい。
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分散型取引所ハイパーリキッドのネイティブトークンであるHYPEは18日、一時的に15%下落し38ドル台を記録した。
ナスダック上場の眼科技術企業であるアイノビアが、5000万ドルの私募増資を通じてハイパーリキッドを活用したトレジャリーを設立する計画を発表したにも関わらず、市場の反応は冷淡であった。
この価格変動の背景には、複数の要因が絡んでいる。
アイノビアは、公開企業として初めてハイパーリキッドを活用したトレジャリー戦略を採用することを明らかにした。
本増資により、3000万株以上の普通株を発行し約1億5000万ドルの資金調達を見込む。この資金の一部を用いて最大100万HYPEを取得し、ハイパーリキッドのグローバルバリデータとしての地位を確立する計画だ。
さらに、デジタル資産銀行アンカレッジ・デジタルとの連携によるHYPEの仮想通貨ステーキングや、社名をHyperion DeFiに変更しティッカーをHYPDに改める方針も発表された。
しかし、これらの前向きな発表にも関わらず、HYPE価格は下落した。市場参加者は、アイノビアの戦略が短期的な価格押し上げ要因として十分でないと判断した可能性がある。
特に、現在の市場環境下では、企業による暗号資産(仮想通貨)のトレジャリー採用が即座に価格上昇を誘発する保証がない。
アイノビアの発表は革新的な動きとして注目されたが、HYPE市場は短期的な不確実性を優先したとみられる。また、HYPEの流動性や取引量が比較的限定的であることも、価格の急激な変動を助長している。
同社のハイパーリキッドトレジャリー設立は、長期的なHYPEの価値向上に寄与する可能性を秘めているが、短期的な不確実性やアルトコイン市場の低迷が価格を圧迫したことを示している。
今後、アイノビアの資金調達完了(6月20日予定)やステーキングイニシアチブの進展が、HYPEの価格トレンドに新たな方向性を与える可能性がある。
以下では、週足および日足チャートのテクニカル分析を通じて、HYPEの今後の価格動向を予測する。
出典:TradingView HYPE/USD 週足(2024年~現在まで)
週足チャートにおいて、HYPEは20週移動平均線を長期間にわたり主要なレジスタンスとして推移していたが、2025年5月にこの水準を明確に上抜けた。
このブレイクアウトは、市場に強い買い圧力が存在することを示し、中長期的な上昇トレンドの確立を裏付けるシグナルである。
出来高も上昇に伴い増加傾向にあり、市場参加者の関心の高まりを反映している。
しかし、現在の価格は20週移動平均線から大きく乖離しており、過熱感が顕著である。この乖離は、短期的な調整リスクを高める要因となる。
調整が発生した場合、20週移動平均線(23ドル付近)が強固なサポートとして機能する可能性が高い。
一方で、価格がこの水準を維持できれば、さらなる上昇余地が期待される。現在のモメンタムを維持するためには、出来高の持続的な増加が不可欠である。
出典:TradingView HYPE/USD 日足(2024年~現在まで)
日足チャートでは、HYPEは過去1カ月半にわたり100日移動平均線を下回る推移を続け、短期的な弱気トレンドが支配的であった。
しかし、5月初旬に20日移動平均線と100日移動平均線のゴールデンクロスが発生し、下降トレンドの終焉を示唆する強い反発が観察された。
このゴールデンクロスは、短期的な買いシグナルとして市場に認識され、価格は一気に45ドルまで急騰した。
現在の価格水準は、5月の高値圏に匹敵するが、出来高の増加がこの上昇を裏付けていることから、モメンタムの持続性が確認される。
主要なサポートは20日移動平均線(37.5ドル付近)に位置し、ここを維持できればさらなる上昇の可能性が高まる。
一方、RSIが中立水準を上回るも下向きの兆候を示しているため、短期的な調整リスクも無視できない。