免責事項:暗号資産は価格変動リスクが高く、元本割れの可能性があります。CryptoDnesは情報提供を目的とし、投資助言は行いません。投資に関する損失について一切責任を負わず、投資判断は自己責任となります。免責事項全文をご確認下さい。
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イーサリアム(ETH)の価格は20日、前日比0.8%上昇し、2550ドルで取引されている。
オンチェーン分析プラットフォームCoinglassのデータによると、24時間のイーサリアムオープンインタレストは4.5%増加し、364億ドルを超え、同時期の清算額は3000万ドルを突破した。
しかし、過去数週間にわたりイーサリアム価格は2500ドル付近で停滞しており、市場の複雑な力学が働いていることが示唆される。
米国のイーサリアムETFへの資金流入は、6月に入り顕著な伸びを見せている。特に、資産運用会社ブラックロックのiShares Ethereum Trust(ETHA)は7億5000万ドルの流入を記録し、運用資産総額は41億ドルに達した。
同ETFは保有するイーサリアムを一切売却せず、機関投資家によるイーサリアムへの強い信頼を反映している。全米のETF発行体を通じたイーサリアム流入総額は40億ドルに迫り、機関投資家の選好が顕著である。
一方で、大手デリバティブ取引所CMEのデータを引用した市場アナリストQuintenは、ヘッジファンドがCME取引所を通じてイーサリアムに対する過去最大規模のショートポジションを構築していると指摘。
この動きは、ETF流入による強気圧力とデリバティブ市場の弱気圧力の対立を示す。ヘッジファンドの戦略的ショートポジションが、イーサリアム価格の上昇を抑制する要因として機能している可能性が高い。
暗号資産(仮想通貨)分析プラットフォームSantimentによると、イーサリアムのネットワーク利用と成長は過去最高水準に達している。
新規アドレス作成数は週あたり80万~100万件に及び、前年同期比で約33%増加した。このデータは、イーサリアムの採用拡大と実用性の向上を裏付ける。
さらに、米上場ゲーム企業Sharplink Gamingが先週最大のイーサリアム保有者となるなど、企業によるイーサリアムトレジャリー需要も高まっている。
イーサリアム共同創業者のジョセフ・ルビン氏は、一般の開発者や企業による消費者向け・業務向けアプリの構築が進むことで、イーサリアムの需要は今後さらに拡大すると予測している。
イーサリアムは今後、投機的なDeFi用途にとどまらず、一般ユーザーに実用的なサービスを提供するアプリケーションの基盤として、幅広く活用されるようになると見られている。
イーサリアム(ETH)は2024年の強気相場を経て一時的な調整局面を経験したが、2025年4月以降の価格回復により、上昇モメンタムの再燃が確認される。
以下、週足および日足チャートの分析を通じて、価格動向の背景を評価し、今後の展望を提示する。
出典:TradingView ETH/USD 週足(2022年~現在まで)
週足チャートでは、2023年11月のゴールデンクロス(20週移動平均線が100週移動平均線を上抜け)を契機に、外部要因がETH価格を牽引した。
ビットコインETFの承認や米国大統領選挙の動向が、2024年12月の高値4,100ドルへと価格を押し上げた。
この上昇局面では、20週移動平均線が動的サポートとして機能し、調整局面での買い圧力を支えた。しかし、2025年初頭にはモメンタムが失速し、価格は一時1400ドルまで下落した。
直近の動向では、20週移動平均線を回復し、長期サポート水準での反発力が確認される。この水準の維持は、売り圧力の減退と買い手の再参入を示唆する。
ただし、100週移動平均線(約2600ドル)が7週連続で抵抗線として機能し、上値を抑制している。週足終値でこの抵抗線を明確に突破できれば、3000ドル超への上昇余地が広がる。
出典:TradingView ETH/USD 日足(2024年~現在まで)
日足チャートでは、2025年1月下旬から売り圧力が強まり、価格は軟調な推移を見せた。しかし、5月に入り20日移動平均線が100日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが発生し、短期的な上昇相場の可能性が示唆される。
直近の高値2850ドルは短期レジスタンスとして機能しており、この水準を日足終値で明確に突破できれば、次なる抵抗帯である3400ドル付近への上昇が視野に入る。
一方、2850ドルを突破できない場合、100日移動平均線(約2130ドル)までの下落リスクが高まる。現在の価格水準(2550ドル)では、短期的な買い圧力が優勢だが、出来高の増加や明確なブレイクアウトがなければ、レンジ相場が継続する可能性がある。