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ETH3400ドル台に回復、5カ月ぶり高値|機関投資家が買い支え

7月 17, 2025 18:43 1 分で読了
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ETH3400ドル台に回復、5カ月ぶり高値|機関投資家が買い支え

イーサリアム(ETH)の価格は17日、過去5カ月ぶりの高値を記録し3440ドルで推移している。過去24時間で9.2%、週間比23.4%の上昇を示した。

この急騰の背景には、機関投資家の積極的な買い、ETF関連の楽観論、そして先物市場の活況が複合的に影響している。

機関投資家がETHを大量蓄積、SharpLinkとWLFIが市場を牽引

イーサリアムの価格上昇を支える最大の要因の一つが、機関投資家による戦略的な買い増しだ。特に米上場企業SharpLink Gamingは、先月から始めたイーサリアムトレジャリー戦略をさらに強化。

Coinbase PrimeおよびGalaxy Digital経由で2万279ETHを追加取得し、過去8日間の累計では11万1609ETHに達している。

SharpLinkの現在のイーサリアム保有量は32万1000ETHとなり、平均購入価格2745ドルに対し、含み益は約2億4000万ドル。企業による資産運用としても大きな注目を集めている。

同様に、トランプ大統領の支持を受けるDeFiプロジェクトであるワールド・リバティ・ファイナンシャル(WLFI)も、3007 ETHを単価3,325ドルで購入。

また、Fenbushi Capital関連のアドレスが大手海外仮想通貨取引所バイナンスから4000ETHを引き出す動きや、クラーケンから7980ETHを引き出した未知のウォレットも確認されている。

この未知のウォレットは、過去1週間でクラーケンから合計8万8292ETHを引き出しており、すでに4950万ドル相当の含み益を上げているとされる。これらの動きは、公開企業や大口投資家による戦略的なETHの準備が進んでいる兆候といえる。

一部投資家は利確売りを加速、市場に調整圧力も

一方で、価格の急騰に乗じた利確売りも市場に一定の圧力をかけている。投資企業Trend Researchは、ここ2日間で7万9470ETHを平均3145ドルで売却。

2月から6月にかけて18万4115ETHを2118ドルの平均価格で購入していた同社は、現在も10万5664ETHを保有中だ。

また、別の大口ウォレットも同期間中に9万8610ETHを平均2819ドルで売却しており、現在の保有量は3万5022ETHとなっている。過去にもイーサリアムによって3000万ドル以上の利益を上げた実績があるアドレスだ。

今後の焦点

イーサリアムはその時価総額においてジョンソン・エンド・ジョンソンを上回り、世界資産ランキングで30位に浮上。市場では強気の見方が強まりつつある一方で、短期的な売り圧力とのせめぎ合いが続いている。

結論として、SharpLinkやWLFIに代表される機関投資家の蓄積行動が中長期的な上昇トレンドを支える一方、Trend ResearchやArgot Collectiveなどの利確売りが市場のボラティリティを高めている。

今後は、こうした機関の動向に加え、暗号資産(仮想通貨)規制動向やマクロ経済の影響も、イーサリアムの次なる方向性を左右する重要な要素となるだろう。

【7月17日最新】イーサリアム(ETH)価格のテクニカル分析

イーサリアム(ETH)は2025年7月17日時点で約3400ドルで取引されており、長期的な上昇トレンドを維持しつつ、短期的な価格変動が市場参加者の注目を集めている。

以下、週足および日足チャートに基づく詳細な分析を通じて、イーサリアムの価格構造を評価し、今後の市場展望を提示する。

週足分析:長期トレンドの強固な基盤

ETH週足チャート

出典:TradingView ETH/USD 週足(2024年~現在まで)

週足チャートは、イーサリアムの長期的な価格動向を把握する上で重要な手がかりを提供する。

2023年11月のゴールデンクロス(20週移動平均線が100週移動平均線を上抜け)を起点に、イーサリアムは外部要因に支えられた強い上昇圧力を背景に急騰。

2025年初頭、市場全体のモメンタムが一時減退し、イーサリアムは1,400ドルまで下落したが、4月以降の回復により、長期サポート水準での反発力が確認された。

直近の週足では、20週および100週移動平均線を明確に上抜け、価格は現在、週足レベルの抵抗帯である3,500~4,000ドルゾーンに接近。

このゾーンは過去の高値圏に相当し、突破には強い買い圧力が必要となる。

一方、相対力指数(RSI)は現在65付近で推移しており、過熱感は見られないものの、上昇余地が残されていることを示唆する。

日足分析:短期モメンタムの再加速

ETH日足チャート

出典:TradingView ETH/USD 日足(2024年~現在まで)

日足チャートは、短期的な価格動向と市場の勢いを評価する上で有用である。2025年1月下旬から2月にかけて、イーサリアムは売り圧力に直面し、価格は軟調な推移を見せた。

しかし、5月に20日移動平均線が100日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが発生し、短期的な強気相場の可能性が示唆された。このテクニカルシグナルは、市場センチメントが強気に転換したことを反映している。

直近の取引では、100日移動平均線が堅固なサポートとして機能し、価格は3400ドルを突破。現在の価格水準は、短期的な抵抗帯である3700ドル付近を試す展開が想定される。

日足のRSIは70に接近しており、短期的な過熱感が意識されるが、過去の上昇局面では80を超えるケースも見られたため、さらなる上昇余地が存在する可能性がある。

一方で、出来高は価格上昇に伴い増加傾向にあり、買い圧力の継続を示唆する。ただし、3700ドル付近での抵抗突破には、機関投資家のさらなる参入や市場センチメントの強化が必要となる。

イーサリアム相場の要点

  • 長期トレンドの堅調さ:週足チャートにおける20週および100週移動平均線の上抜けは、イーサリアムの長期的な上昇トレンドの強さを裏付けている。3500~4000ドルゾーンの突破が次の焦点となる。
  • 短期モメンタムの加速:日足のゴールデンクロスと100日移動平均線によるサポートが、短期的な強気相場を支えている。3700ドル付近の抵抗帯突破が短期的な鍵となる。
  • テクニカル指標の状況:RSIは週足で65、日足で70付近と、過熱感は限定的ながら上昇余地を残している。出来高の増加は買い圧力の継続を示唆。
  • 外部要因の影響:機関投資家の積極的なイーサリアム蓄積やステーキング関連の規制進展が、さらなる価格上昇の触媒となる可能性が高い。
CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。
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