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イーサリアム価格が4%下落|バリデーターキュー急増が影響か

7月 24, 2025 14:02 1 分で読了
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イーサリアム価格が4%下落|バリデーターキュー急増が影響か

イーサリアム(ETH)の価格は24日、24時間比で4%下落し、一時3610ドルを記録した

この下落は、イーサリアムのステーキング待機行列を示すバリデータキューが18カ月ぶりの高水準である63万3000 ETHに急増したことを背景に、投資家による利益確定の動きが顕著となったことが主因とみられる。

以下、価格変動の要因を詳細に分析する。

イーサリアムのバリデータキュー急増

バリデータキューを可視化するトラッキングサイトValidatorqueue.comのデータによると、7月16日以降に急上昇。

7月22日には待機中のETHが63.3万ETH、平均待機時間は11日に達した。これは2024年1月以来の高水準となる。

この動きは、イーサリアム価格が過去3カ月で160%上昇し、3800ドルを記録した直後に起きており、利益確定の動きが強まった兆しと考えられる。

一方で、バリデータとしてネットワークに参加するためのエントリーキューも高止まりしており、ステーキング需要の強さが続いている。

特に、シャープリンク・ゲーミング、ビットマイン、ビット・デジタルといった上場企業が過去2カ月で計84万ETH以上を追加保有し、仮想通貨ステーキングを積極的に進めている点も注目される。

ETH ETFへの資金流入と規制環境の追い風

米国での現物イーサリアムETFは、7月22日に5億3387万ドルの純流入を記録し、13日連続の流入となった。累計流入額は83億2000万ドルに達しており、市場の信頼感が継続している。

また、トランプ大統領によるGENIUS法案への署名や、仮想通貨市場の枠組みを明確にするCLARITY法案の議会通過など、米国の規制環境にも前向きな変化が見られる。

これらの要因がイーサリアムへの投資意欲を支え、中長期的な強気相場を後押ししている。

【7月24日最新】イーサリアム(ETH)価格のテクニカル分析

2025年7月24日時点で、イーサリアム(ETH)は3600ドル台で取引されており、長期的な上昇基調を保ちながらも、短期的な値動きが投資家の関心を集めている。

この記事では、週足および日足チャートに基づいてイーサリアムの価格動向を詳しく分析し、今後の相場見通しを考察する。

週足分析:長期的な強気基盤の確立

ETH週足チャート

出典:TradingView ETH/USD 週足(2023年~現在まで)

週足チャートは、イーサリアムの長期トレンドを評価する上で核心的な視点を提供する。

2023年11月のゴールデンクロス(20週移動平均線が100週移動平均線を上抜け)を契機に、イーサリアムは外部環境の追い風を受け、顕著な上昇トレンドを形成。

2025年初頭には市場全体のモメンタム鈍化に伴い、1400ドル付近まで調整したが、4月以降の反発により、長期サポートゾーンでの価格の底堅さが確認された。

現時点では、20週および100週移動平均線を明確に上回り、価格は3500~4000ドルの抵抗帯に差し掛かっている。

このゾーンは過去の高値圏に相当し、突破には継続的な買い圧力が必要とされる。

週足の相対力指数(RSI)は70前後で推移しており、過熱感がやや見られるものの、依然として強気モメンタムの継続を示唆。

ボリンジャーバンドの拡大も、価格の変動性が高まっていることを示し、抵抗帯突破の試みが近い将来に発生する可能性をうかがわせる。

日足分析:短期的な勢いの再加速

ETH日足チャート

出典:TradingView ETH/USD 日足(2024年~現在まで)

日足チャートは、短期的な市場の動向と投資家心理の変化を捉える上で有効である。

2025年1~2月にかけて、売り圧力の影響で価格は一時軟調に推移したが、5月に20日移動平均線が100日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが発生。

こうしたテクニカルシグナルは、短期的な強気相場の再開を示唆し、市場センチメントの改善を裏付けた。

直近の取引では、100日移動平均線が強固なサポートとして機能し、価格は一時3840ドルを突破。

現在は3600ドル台に後退しているものの、2024年の高値である4100ドル付近まで明確な抵抗線は少なく、短期的にこの水準への挑戦が視野に入る。

日足のRSIは65前後で推移し、過熱ゾーンには達していないことから、さらなる上昇余地が残されている。出来高の増加も、買い意欲の回復を示しており、短期的なモメンタムの強さが窺える。

要点:イーサリアムの今後の市場展望

  • 長期トレンドの強気継続:週足チャートのゴールデンクロスと長期移動平均線の上方突破により、イーサリアムの強気基盤は盤石。3500~4000ドルの抵抗帯突破が次の焦点となる。
  • 短期的な上昇余地:日足チャートのテクニカルシグナルと100日移動平均線によるサポートから、4100ドル付近への再挑戦が短期的には現実的。
  • 市場センチメントの改善:RSIや出来高の動向から、投資家の買い意欲は依然強く、外部要因が安定すればさらなる価格上昇が期待される。
  • リスク要因の注視:3500~4000ドルの抵抗帯での売り圧力や、市場全体のボラティリティ上昇には警戒が必要。RSIの過熱感が強まる場合、一時的な調整リスクが高まる。
CryptoDnesで専属ライターとして暗号資産領域の記事を執筆中。2020年に仮想通貨投資を開始し、ビットコインやNFT、DeFiなど多様な分野での投資経験を積む。2025年1月にCryptoDnesのチームに加わる。
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