免責事項:暗号資産は価格変動による元本割れのリスクがあります。CryptoDnesは情報提供を目的とし、投資助言は行いません。投資に関する損失について一切責任を負わず、投資判断は自己責任となります。免責事項全文をご確認下さい。
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イーサリアム(ETH)の価格は29日、直近1週間で4.4%の上昇を見せ、昨年12月以来の高値帯を記録した。
この価格上昇の背景には、イーサリアム投資商品への記録的な資金流入、アルトコイン市場への関心の高まり、そして技術的・制度的要因が主要な推進力となっている。以下に、今回の価格動向の主な要因を分析する。
暗号資産(仮想通貨)運用企業コインシェアーズの最新レポートによると、先週のイーサリアム投資商品への資金流入は15.9億ドルに達し、デジタル資産全体の19億ドルの流入額の大部分を占めた。
これはイーサリアムにとって過去2番目の規模で、2025年の累計流入額は77.9億ドルと、すでに2023年の通年実績を上回るペースとなっている。
さらに、7月28日に米SECが現物イーサリアムETFの改訂申請を承認したことも追い風となり、機関投資家の関心が一段と高まった。
市場ではビットコインからイーサリアムや他のアルトコインへの資金移動が進んでおり、アルトコインシーズンの到来が意識されつつある。
ソラナ(SOL)やリップル(XRP)などへの流入が目立つ一方、ビットコインは1.75億ドルの資金流出となった。
これに加え、イーサリアムネットワークのPectraアップグレードによる性能改善や、7月に施行されたGENIUS法tによるステーブルコイン規制の明確化も、エコシステム全体への信頼感を押し上げている。
イーサリアムのステーキング率はすでに供給量の28.7%に達しており、流通量の抑制も価格上昇の要因とされる。
2025年7月29日時点でイーサリアム(ETH)は3800ドル台で推移しており、長期的な上昇トレンドを維持しつつも、短期的な値動きが注目されている。
ここからは、週足・日足チャートをもとにイーサリアムの現状を分析し、今後の相場展望を示す。
出典:TradingView ETH/USD 週足(2023年~現在まで)
週足チャートは、イーサリアム(ETH)の長期トレンドを評価する上で重要な手がかりを提供する。2023年11月に20週移動平均線が100週移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが発生し、以来、ETHは明確な上昇トレンドを形成してきた。
2025年初頭には市場全体のモメンタム鈍化に伴い、価格は一時1400ドル付近まで下落したが、4月以降の反発により、長期サポートゾーンである2800ドル付近での底堅さが確認された。
現在、価格は3500~4000ドルの抵抗帯を推移しており、このゾーンは2024年の高値圏に相当する。週足の相対力指数(RSI)は67.8と、過熱感を示す70を下回る水準で推移し、強気トレンドの持続可能性を裏付ける。
20週および100週移動平均線は引き続き価格を下支えしており、長期的な買い圧力の存在を示唆する。ただし、4000ドルを明確に突破するには、さらなる資金流入や市場センチメントの改善が必要とされる。
出典:TradingView ETH/USD 日足(2024年~現在まで)
日足チャートは、短期的な価格動向と市場心理の変動を捉える上で有効である。2025年1~2月には売り圧力により価格が軟調に推移したが、5月に20日移動平均線が100日移動平均線を上抜けるゴールデンクロスが発生し、短期的な強気相場の再開を示唆した。
このテクニカルシグナルは、市場参加者のセンチメント改善と一致し、直近ではイーサリアム価格が一時4000ドルに迫る勢いを見せた。
直近の高値である4100ドル付近までは明確な抵抗線が少なく、短期的な上値余地が残されている。日足のRSIは72.4と買われ過ぎゾーンに近づいており、短期的な過熱感が意識される。
ただし、出来高は上昇トレンドを伴って増加傾向にあり、買い意欲の持続を示唆。一方で、デリバティブ市場では資金調達率が15%を超える水準に達しており、一部の大口投資家による利益確定の動きが上値の重石となる可能性がある。