免責事項:暗号資産は価格変動による元本割れのリスクがあります。CryptoDnesは情報提供を目的とし、投資助言は行いません。投資に関する損失について一切責任を負わず、投資判断は自己責任となります。免責事項全文をご確認下さい。
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ビットコイン(BTC)の価格は16日、地政学的緊張の高まりにもかかわらず、前日比1.7%の上昇を見せ10万7000ドルを越えて取引されている。
市場の「恐怖と欲望指数」は現在61を指し、投資家心理は「楽観的だが慎重」と分析されている。
イランとイスラエルの間で続く緊張、特に最近のイスラエルによるイラン核施設への攻撃は、市場に一時的なリスクオフムードをもたらした。
暗号資産(仮想通貨)取引所BTC Marketsのアナリスト、レイチェル・ルーカス氏は、「地政学的不安定要因により、ビットコイン価格は一時的に4%下落したが、投資家が地政学的リスクのヘッジとしてビットコインに注目する傾向から、急速に回復する傾向が見られる」と指摘。
地政学的リスクが短期的な下落圧力をもたらす一方、ビットコインは安全資産としての役割を強化しつつある。
今週の注目イベントは、6月17日・18日に開催されるFOMCである。
総合デリバティブ市場CMEグループのFedWatchツールによると、現在の金利(4.25%~4.50%)が据え置かれる確率は96.7%と予測されている。
しかし、トランプ大統領が連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長に対し、1%の利下げを要求する発言を行ったことが市場の注目を集めている。
経済紙Financial Timesによると、トランプ氏は「ホワイトハウスが強制的に何かを進める可能性がある」と述べており、市場に不確実性をもたらしている。
また米SECや財務省による仮想通貨ETFやステーブルコインに関する新たな発表も、市場心理や資金流入に影響を及ぼす可能性がある。
ルーカス氏は、「10万6406ドルの抵抗線を突破した最近の値動きは、強気のモメンタムを示しており、次なる目標は過去最高値だ」と分析する。
FOMCの結果次第では、ビットコインおよびイーサリアムの価格に大きな影響が及ぶ可能性がある。
リウ氏は、「FOMCはビットコインとイーサリアムの価格にとって、勝負の分かれ目となる可能性がある」と警告する。
金利据え置きが市場の予想通りであれば、機関投資家の資金流入と地政学的ヘッジ需要がビットコインの強気を支えるだろう。
一方、予想外の政策変更や規制関連の発表があれば、短期的な変動リスクが高まる。
ビットコイン(BTC)は、長期的な強気トレンドを基盤に、短期的な価格変動が市場参加者の注目を集めている。
機関投資家の資金流入拡大や地政学的緊張の後退が市場を下支えする一方、テクニカル指標と市場心理の変動が今後の価格展開を左右する要因として浮上している。
以下では、週足および日足チャートを通じて現在の市場構造を整理し、価格の先行きを予測する。
出典:TradingView BTC/USD 週足(2023年~現在まで)
週足チャートは、ビットコインの長期的な上昇トレンドの堅実性を明確に示している。
2023年10月、20週移動平均線が100週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが発生し、長期的な強気相場の基盤が形成された。
この動きは、2024年の米国ビットコインETF承認に伴う機関投資家の流入急増と連動し、価格を急上昇させた。
2025年5月には、過去最高値である11万ドルを突破したが、過熱感による利確売りが発生し、一時的な調整局面を迎えた。
現在、20週MAは100週MAを明確に上回り、長期トレンドの強さが維持されている。直近の価格動向は、ETF流入の再加速と、米国政府のビットコイン準備資産化への思惑が支えている。
主要なレジスタンスゾーンは11万ドルから12万ドルに位置し、この水準を週足終値で明確に突破できれば、13万ドル台への上昇が現実的なシナリオとなる。
一方、サポートゾーンは10万ドル付近にあり、この水準での価格維持が長期トレンド継続の鍵を握る。週足の相対力指数(RSI)は現在65付近で推移し、過熱感は見られず、持続可能な上昇余地を示唆している。
出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年~現在まで)
日足チャートでは、短期的な価格変動が複雑な展開を見せている。
5月上旬に20日移動平均線が100日移動平均線を上抜くゴールデンクロスが形成され、短期的な強気バイアスが確認された。
5月22日には11万ドルを突破したが、米国の通商政策や地政学的リスクの高まりが重石となり、一時10万1000ドルを割り込んだ。
6月9日には11万650ドルまで急反発したが、その後の調整により、現在は10万6000ドル台で推移している。
直近の高値である11万750ドルは、短期的なレジスタンスとして機能する可能性が高い。この水準を日足終値で明確に上抜ければ、過去最高値更新に向けた勢いが増す。
一方、サポートゾーンは10万6000ドルから10万7000ドルに位置し、安値を切り上げる構造が維持されている。このゾーンを下抜けた場合、10万1000ドル付近への下落リスクが高まる。
日足のRSIは50前後で中立水準にあり、過熱感や売られ過ぎの兆候は見られず、短期的な方向感を探る展開が続いている。