免責事項:暗号資産は価格変動による元本割れのリスクがあります。CryptoDnesは情報提供を目的とし、投資助言は行いません。投資に関する損失について一切責任を負わず、投資判断は自己責任となります。免責事項全文をご確認下さい。
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ビットコイン(BTC)の価格は10日、11万2000ドルに達し、2025年で3度目の史上最高値を記録した。
年初の1月20日、5月22日に続く今回の最高値更新は、規制環境の明確化と市場供給の縮小が主な推進力となっている。
米国では、来週7月14日から始まるクリプト・ウィークを前に、暗号資産(仮想通貨)関連の規制議論が活発化している。
特に、GENIUS法、CLARITY法、CBDC監視国家反対法が議題に上り、仮想通貨およびステーブルコインの発行・利用に関する明確な法的枠組みの構築が期待されている。
これらの法案は、市場参加者に長期的な信頼感を与え、投資意欲を刺激している。
需要面では、米国の現物ビットコインETFが5週連続で純流入を記録し、総額56億9000万ドルの資金が流入。この堅調な資金流入が価格上昇を下支えしている。
さらに、上場企業によるビットコインの財務資産としての採用が加速している。
企業のビットコイン保有状況を追跡するBitcoin Treasuriesのデータによれば、2025年には143社の上場企業が合計85万8850 BTC(約953億ドル相当)を保有しており、戦略的な資産保有の動きが顕著である。
これにより、取引所におけるビットコインの流通供給量は急減している。
オンチェーン分析プラットフォームCryptoQuantのデータでは2018年以来の最低水準である240万BTCまで低下し、流通供給量のわずか12%しか取引に利用できない状況にある。
株式市場では、S&P500やナスダック総合指数が先週にかけて過去最高値を更新するなど、リスク資産全体にわたり堅調な推移が続いている。
7月9日には、トランプ大統領が国際貿易相手国に対する新たな関税措置を発表したものの、市場はこれに対して強い耐性を示し、マクロ経済的な緊張感を吸収する動きを見せた。
仮想通貨市場においても、規制の明確化やETFを通じた機関投資家の参入、企業によるビットコインの戦略的保有といった要因が、供給の逼迫と需要の拡大を同時に促進し、好循環を生み出している。
短期的な価格変動の可能性は残るものの、構造的な強気要因が市場の下支えとなる公算は大きい。
今後は、仮想通貨を巡る規制議論の進展やマクロ経済環境の変化が、ビットコインを含む市場全体の価格動向を左右する重要な要因となる見通しだ。
ビットコイン(BTC)は2025年7月9日、過去最高値11万2000ドルを記録し、市場の注目を集めている。週足および日足チャートを基に、市場構造を分析し、今後の価格動向を予測する。
出典:TradingView BTC/USD 週足(2023年~現在まで)
週足チャートは、ビットコインの長期的な強気トレンドが依然として盤石であることを示している。
2023年10月に20週移動平均線(20週MA)と100週MAのゴールデンクロスが形成されて以降、上昇相場の基盤が確立された。この構造は、20週MAが100週MAを大きく上回る形で現在も継続しており、長期的な買い圧力の持続性を裏付けている。
直近では、10万ドルゾーンが主要なサポートとして機能し、過熱感による一時的な調整局面でも下値が堅く推移した。
11万2000ドルの史上最高値到達後、週足チャート上では次のレジスタンスゾーンが12万0000ドル付近に位置する。このゾーンを週足終値で明確に突破した場合、13万ドル台への到達が現実的な次のターゲットとなる。
一方、10万ドルを週足実体で下抜ける展開では、9万5000ドルから9万6000ドルのサポートゾーンが重要な防衛線となる。このゾーンの維持は、長期的な上昇トレンドの継続に不可欠である。
出典:TradingView BTC/USD 日足(2025年~現在まで)
日足チャートは、短期的な価格変動が市場心理の複雑さを反映している。2025年5月上旬に20日移動平均線(20日MA)が100日MAを上抜くゴールデンクロスが形成され、短期的な強気バイアスが確認された。
しかし、6月下旬には米国の通商政策を巡る不透明感や地政学的リスクの高まりが市場を圧迫し、一時的に10万ドルを割り込む場面が見られた。それでも、機関投資家による継続的な買い支えがサポートゾーンの維持を支えた。
直近の11万2000ドル到達は、短期的な強気モメンタムの回復を示唆している。相対力指数(RSI)は日足チャートで現在70付近に位置し、買われ過ぎゾーンに接近しているが、過熱感が直ちに調整を誘発する水準には達していない。
過去の価格上昇局面では、RSIが75を超えるまで上昇トレンドが継続した例が多く、現在の水準はさらなる上値余地を示唆する。ただし、RSIが80に近づく場合、短期的な調整リスクが高まるため、注意が必要である。
現在の価格帯では、12万ドル付近が次のレジスタンスとして意識される。一方、10万ドル付近のサポートゾーンは引き続き堅牢であり、買い圧力が観測される。
このゾーンを日足実体で明確に下抜ける場合、9万5000ドルから9万6000ドルへの下落リスクが浮上するが、現在の市場構造ではその確率は低いと見られる。