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ソラナ、一時140ドル台回復|機関投資流入が価格上昇後押し

4月 22, 2025 12:33 1 分で読了
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ソラナ、一時140ドル台回復|機関投資流入が価格上昇後押し

ソラナ(SOL)の価格は21日、機関投資の急増と市場の楽観ムードを背景に、3月下旬以来となる140ドル台を回復した

機関投資の流入が市場の楽観を後押し

ソラナの価格変動の主要な要因の一つは、機関投資の顕著な増加である。

フィンテックソリューション企業アストラフィンテックは先日、アジアでのソラナエコシステム発展を目的に1億ドルのファンドを設立すると発表。

PayFiソリューション(ブロックチェーンを活用した決済システム)に注力する同ネットワークの戦略的なアジア市場進出を強調した。

この動きは、2021年に東南アジアのプロジェクト向けに設立された500万ドルの開発ファンドを拡張するものである。

Web3ゲーミングや低コスト・高速トランザクション環境におけるソラナの魅力をさらに高めている。

さらに、ウォール街のソラナへの関与も加速している。

大手投資運用企業ARK Investは、カナダの3iQ Solana Staking ETF(SOLQ)を介してステーキングされたSOLへのエクスポージャーをARK Next Generation Internet ETF(ARKW)およびARK Fintech Innovation ETF(ARKF)に追加。

米国上場ETFとして初のソラナエクスポージャーを実現した。

同時期に、ナスダック上場企業のUpexiは1億ドルの資金調達の90%以上をソラナのトレジャリー構築に充てる計画を発表。

これにより同社の株価は2.30ドルから16.79ドルへと632%急騰した。

米フィンテック企業Janoverによる1050万ドル相当のSOLトレジャリー取得も、このトレンドを補強し、ソラナの長期的な価値への信頼を示している。

エコシステムの優位性が競合を圧倒

ソラナのオンチェーンデータは、分散型金融(DeFi)におけるその優位性を浮き彫りにする。

過去7日間で151.5億ドルの分散型取引所(DEX)取引高を記録し、複数の主要競合の合計を上回った。

PumpFun、Jupiter、Jito、Meteoraといったソラナ基盤のプロトコルは、手数料収入でトップ10にランクインし、特にPumpFunは過去1週間で約1800万ドルの手数料を記録した。

このパフォーマンスは、SOLが1月に記録した史上最高値293.31ドルから53.4%下落しているにもかかわらず、ネットワークのスケーラビリティと採用の強さを示している。

政治的つながりと規制環境の進化

ソラナの価格動向には、規制環境の変化も影響を及ぼしている。

連邦選挙委員会の記録によれば、Solana Labsはトランプ大統領の就任基金に100万ドルを寄付した。

この動きは、ブロックチェーン企業コンセンシス(Consensys)やユニスワップ(Uniswap)のヘイデン・アダムスCEOといった、他の主要な暗号資産(仮想通貨)企業や関係者と歩調を合わせたものだ。

2025年後半に向けて、トランプ政権が仮想通貨投資家に友好的な立法アプローチを採用し、SECが複数の仮想通貨企業への調査を終了したことで、ソラナにとって規制環境はますます有利になっている。

今後の展望

ソラナの価格上昇は、機関投資の加速やエコシステムの拡大といった強力なファンダメンタルズが寄与したと推測される。

アジア市場での戦略的進出やウォール街の積極的な関与は、ソラナの長期的な成長見通しを支えている。

投資家は、今後の規制動向やネットワークのオンチェーン活動の進展に注目する必要がある。

【4月22日最新】ソラナ(SOL)価格のテクニカル分析

SOL週足チャート

出典:TradingView SOL/USD 週足 (2024年~現在まで)

ソラナの週足チャートは、2024年11月以降のビットコイン主導の強気相場が一時的な上昇を牽引したものの、2025年1月以降は市場全体の弱気転換に伴い明確な下落トレンドを形成した。

特に3月下旬には、2024年を通じて重要な買い支えとして機能してきた100週移動平均線(現在約130ドル)を下抜け、長期的なサポートの喪失が確認された。

この下抜けは、取引高の顕著な低下と連動し、市場センチメントの悪化を反映している。

現在の価格は100週移動平均線より上の140ドル台を回復しているが、週足レベルでの弱気トレンドを打破するには、更なる買い圧力が必要となる。

SOL日足チャート

出典:TradingView SOL/USD 日足 (2024年~現在まで)

日足チャートでは、2月上旬に20日移動平均線(現在約135ドル)が100日移動平均線(約140ドル)を下抜けるデッドクロスが形成され、売り圧力が強まった。

4月6日週には3月の安値112ドルを下回り、一時100ドル割れを記録したが、その後の反発が顕著である。

直近では140ドルを突破し、次なる高値ゾーンである148ドル付近への上昇が視野に入る。

この148ドルは、0.618フィボナッチリトレースメントレベルと一致し、強力なレジスタンスとして機能する可能性が高い。

デッドクロスは依然として有効であるが、価格が20日移動平均線を上回る動きは短期的な買い圧力の継続を示唆する。

サポートとしては、136ドル(直近のレジスタンスからサポートに転換)および124ドルが重要な水準となる。

一方で下落圧力が強まる場合、112ドルが再び試される可能性がある。

ソラナ(SOL)相場の要点

  • 148ドルのレジスタンス突破が鍵:148ドルを明確に上抜ければ、152ドルおよび179ドルが次の上値目標となる。失敗した場合、136ドルから112ドルへの下落リスクが高まる。
  • 100週移動平均線付近での値固め:120~140ドルレンジでの値固めが確認されれば、弱気トレンドの終焉と強気相場への移行が視野に入る。
  • 短期的なボラティリティに注意:日足のデッドクロスが有効な中、148ドルでの上値抵抗や取引高の動向を注視し、急反落の可能性に備える必要がある。
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