話題のWeb3ウォレット、プレセールで20億円超調達｜ステーブルコイン新時代に向け

Web3ウォレットのBest Walletは、ステーブルコインの新時代に向け、仮想通貨 プレセールで1,400万ドルを調達。

Web3ウォレット開発のBest Walletは21日、プレセールでの調達総額が1,400万ドル（約20億5,800万円）を突破した。

先週署名されたGENIUS法は、暗号資産（仮想通貨）にとって重要な節目となる。これにより、規制されたステーブルコインの新時代が正式に到来した。

この変化に対し、急速に成長するWeb3ウォレットの一つ、Best Wallet Token（BEST）は、初期の支援者から強い期待を集めている。

ステーブルコインが主流になる中、同社は利用者がこの規制上の進展を活用するために必要な性能、アクセス性、スマートなツールを提供する。

しかし、残された時間は少ない。現在のプレセールラウンドでBESTトークンを1単位あたり0.025365ドルで入手できる期間は48時間を切っている。次のフェーズでは価格が上昇する予定だ。

デジタルドルの未来とウォレットの役割

先週成立したGENIUS法は、米国においてドルに裏付けられたステーブルコインの連邦レベルでの枠組みを確立した。

これにより、ステーブルコインには1対1の法定通貨準備金、定期的な監査、資金洗浄対策、消費者保護基準の順守が義務付けられる。これは規制された金融の枠内で、米ドルに連動するデジタル資産を合法化するものだ。

明確な規則と監督体制が整ったことで、金融機関やフィンテック企業は実社会の金融活動にステーブルコインを統合し始めることができる。加盟店決済から国境を越えた送金の効率化、給与システムの近代化まで用途は幅広い。

そのため、JPモルガンのような金融大手は、米ドルインフラの次なる進化に乗り遅れるわけにはいかない。特にフィンテック企業が、より高速でプログラム可能な代替手段を提供しようと競う状況ではなおさらだ。

さらに重要なのは、ユーザーインフラも進化する必要があるという点だ。規制基準を満たしつつ、実用的で日常的な利便性を提供できるウォレットが求められる。

Best Walletは、ステーブルコインや仮想通貨エコシステム全体が、初期導入段階を超えて本格的な実社会への統合フェーズに入る、まさにこの瞬間のために作られたウォレットだと言えるだろう。

Best Walletが描く決済の未来

Best Walletは、仮想通貨の次のフェーズに必要なインフラのアップグレードを目指している。多くのウォレットが法定通貨へのオンランプを二次的なものと見なす中、同社は実用性を最優先にしている。

MoonPayやAlchemy Payなどの法定通貨ゲートウェイとの統合を当初から実現しており、利用者は不要な手順や遅延なくステーブルコインに直接アクセスできる。

このような円滑な利用開始は、ステーブルコインが取引だけでなく日常的な金融ツールへと進化する上で不可欠だ。この変化において、ネイティブトークンであるBESTが重要な役割を果たす。

ホワイトペーパーによれば、ロードマップのフェーズ4では、利用者はガストークン不要の取引や、自動DCA（ドルコスト平均法）による売買機能を利用できるようになる。これらはいずれも、トップクラスのウォレットでも珍しい機能だ。

さらに、フェーズ3ではBest Cardのローンチが予定されている。アプリ内に保有するステーブルコインを使い、取引所への送金や他のオフランプを介することなく、数タップで実店舗での支払いが可能になるという。

Best Walletは、将来の仮想通貨の状況を見据えて構築されており、それが大きな違いを生み出している。

2億7,400万以上のBESTが示す期待

Best Walletの成長は、その数字にも表れている。このWeb3ウォレットの月間アクティブユーザー数はすでに25万人を突破した。まだ1周年を迎えていない製品としては大きな成果だ。

その勢いはプレセールにも反映されており、投資家の大多数が2億7,400万以上のBESTトークンをネイティブステーキングプールに預けている。現在のAPY（年間利回り）は97%で変動している。

ステーキング以外にも、Best Wallet Tokenは「Upcoming Tokens」機能へのアクセスを可能にする。

これは、大きな成長が見込まれる初期段階の仮想通貨プロジェクトを発見するための、Best Walletのアプリ内ツールだ。

このツールは、BTC Bull（BTCBULL）が上場後最初の1週間で112%の上昇を記録する前や、Pepe Unchained（PEPU）がプレセール価格から700%急騰する前に、これらのプロジェクトに注目していた。

現在このツールが注目しているのは、ビットコインのレイヤー2チェーンであるBitcoin Hyper（HYPER）や、Telegram取引ボットのSnorter Bot（SNORT）などだ。BESTのステーキングや有望プロジェクトの発掘を通じて、Best Walletの利用者は常に先を行くことができる。

ステーブルコインの規制は始まりに過ぎない。次に続くのは、より広範な実用化とイノベーションのフェーズだ。Best Walletは、その中で成功するために初日から構築されてきたと言える。

Best Wallet Token公式サイトを見る

神山 佳澄

国内外の暗号資産ニュース、プロジェクト解説、投資動向などを専門に執筆。