ビットオリジンが、ドージコインを中核的な準備資産とする戦略を発表。5億ドルの資金調達枠を確保し、長期的にDOGEを蓄積。
米ビットコイン採掘企業ビットオリジンは17日、ドージコイン(DOGE)を中核的な準備資産とする財務戦略の実施に向け、最大5億ドルの資金調達枠を確保した。
シンガポールを拠点とする同社は、米主要取引所上場企業として初めてドージコインを中核資産に採用する企業となる。
資金調達は4億ドルのクラスA普通株式と1億ドルの転換社債で構成される。
既にATW Partnersからの転換社債を通じて初回クロージングとして1500万ドルの調達を完了している。
同社のジンハイ・ジャンCEOは「ドージコインは決済手段としてのスピードとコミュニティの規模で他の暗号資産(仮想通貨)に劣らない」と述べた。
特にイーロン・マスク氏が構想するXのグローバルスーパーアプリのX Moneyへの統合に対する期待を示している。
調達した資金の大部分はドージコイン購入に充当される計画。
同社は既存の仮想通貨マイニング事業のインフラを活用し、決済アプリケーションやマイナー向けサービスなどドージコインエコシステム内での事業展開も視野に入れている。
ジャン氏は「ジョークとして始まったものが、グローバルに流動性のある決済手段に進化した」と評価。
P2P決済やオンラインコマースでの採用拡大を背景に挙げた。
この発表を受けてビットオリジンの株価は約74%急騰した。
ただし同社株は年初来で42%下落しており、時価総額は約2000万ドルにとどまっている。
公開以来の株価パフォーマンスは低迷が続いている状況となっている。
ドージコインは発表後3%上昇し、1枚あたり0.21ドルで取引されている。
同社の戦略は、ビットコイン(BTC)を財務資産とするストラテジーのアプローチとは異なり、ミームコインを中核とする珍しい事例として注目されている。
企業による仮想通貨財務戦略の採用が広がる中、ドージコインを選択した同社の判断は機関投資家のミームコインに対する見方に影響を与える可能性がある。
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