ナスダック上場のゲームスクエアは、最大1億ドルをイーサリアムに投資する計画を承認した。NFTを活用し、DeFi戦略で高利回りを目指す。
ナスダックに上場するメディア・ゲーム企業のゲームスクエアは8日、最大1億ドルをイーサリアム(ETH)に段階的に配分する計画を取締役会で承認した。
この計画は、暗号資産(仮想通貨)企業との提携を通じて実行される。ステーブルコインやNFTを含む多様な資産運用戦略を活用し、収益の増幅を狙う。
GameSquare has approved a phased investment of up to $100 million in ETHhttps://t.co/nmjZgsYbDX pic.twitter.com/jAIYtvwFh1
— ICO Drops (@ICODrops) July 9, 2025
ゲームスクエアはこの計画の資金調達のため、1株0.95ドルで842万1054株の公募増資を実施した。これにより、総額約800万ドルを調達した。
この資金は、最大1億ドルにのぼるETHへの大規模な資産配分の第一歩となる。同社はこれを段階的に実行していく方針だ。
同社の戦略は、従来のイーサリアムのステーキング利回りである3-4%を大きく上回る、年率8-14%の収益を目指すものだ。
企業が準備資産として仮想通貨を導入する動きは、ストラテジー社などに続き広がりを見せている。
この目標達成のため、ゲームスクエアは世界的な仮想通貨投資会社であるダイアレクティック社と提携する。
同社のイーサリアム基盤の収益生成プラットフォームMediciを活用し、ブロックチェーン上でのリターンを追求する。
イーサリアムエコシステムの成長、特に利回りを生むプロトコルやNFT市場、ステーブルコイン分野が、この戦略の追い風となっている。
この取り組みは、会社のバランスシートを強化し、自社株買いや成長事業への資金供給、事業運営の流動性確保を可能にする。
同時に、長期的にアルトコインのイーサリアムを蓄積する狙いもある。
ゲームスクエアは、イーサリアムの価格変動リスクに対処するため、多層的なリスク管理プロトコルを導入しているが、具体的な内容は開示されていない。
短期的な収益確保にとどまらず、この計画は同社をDeFi採用の先進企業として位置づけることを目指している。
ブロックチェーン技術に関する専門知識を深め、新たな収益源を開拓することが長期的な目標だ。
ゲームスクエアのジャスティン・ケンナCEOは、世界有数の仮想通貨投資会社との提携の重要性を強調した。
この提携は、ネットワーク上で実質的なリターンを生み、分散型金融に関する同社の知見を深めるとしている。
この動きは、イーサリアムのスケーラビリティに対する同社の信頼と、企業が戦略的な財務計画に仮想通貨を統合する大きな流れを反映している。
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