米国初のソラナ現物・ステーキングETFがローンチ後5日で運用資産7400万ドルを突破。直接保有とステーキング報酬を組み合わせている。
米国で初となるソラナ(SOL)の現物およびステーキングに連動するETFがはこのほど、ローンチからわずか5日間で運用資産総額が7400万ドルを突破した。
暗号資産(仮想通貨)運用会社REX SharesとOsprey Fundsの提携により開発されたREX-Osprey Solana + Staking ETF(SSK)は、Cboe BZX取引所で取引されている。
このETFは、米国で初めてソラナの直接的な価格エクスポージャーとオンチェーンのステーキング報酬を組み合わせた商品だ。
SSKは、先物ベースの仮想通貨ETFが抱える複雑さを避け、資産の60%を現物のソラナで直接保有する。
残りの40%は、ソラナを積極的にステーキングする上場取引型金融商品や、JitoSOLなどのリキッドステーキングトークンで構成される。
現在、年間約7.3%とされるステーキング報酬は、REX社やOsprey社が手数料を差し引くことなく、全額が投資家に還元される仕組みとなっている。
また、価格設定には、仮想通貨インデックスプロバイダーCF Benchmarksの参照レートを利用し、価格操作に対する耐性を確保している。
SSKの成功の背景には、複数の要因がある。伝統的な投資家の間で、自身でウォレットやバリデーターを管理することなくブロックチェーンの報酬を得たいという需要が高まっていた。
また、米SECがステーキング機能を備えたETFを承認したことで、伝統的な市場インフラ内で仮想通貨ネイティブの利回りへのアクセスが可能になったことも大きな追い風となった。
初日の取引では、純流入額が1200万ドル、取引高が3300万ドルに達し、機関投資家および個人投資家からの強い関心を示した。アナリストはこれを健全なスタートと評価している。
このETFの登場は、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーンの利回りを伝統的な金融資産に統合する重要な前例となる。将来的にはソラナ以外のエコシステムにも同様の動きが広がる可能性がある。
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米SECはソラナETFの申請企業に対し、7月31日までに修正S-1書類の提出を要請。償還メカニズムが求められ、承認期待高まる。