ソラナ版ストラテジーSol Strategies、ナスダック上場申請へ

カナダの上場企業Sol Strategiesが、ソラナへのエクスポージャーを武器にナスダック上場を申請。米国市場へのアクセス拡大を目指す。

カナダの上場企業ソル・ストラテジーズは18日、ナスダック市場への上場を目指し、米国証券取引委員会（SEC）に申請書類を提出した。

同社は現在、カナダ証券取引所にティッカーHODLで、また米国の店頭市場にCYFRFで上場している。

ナスダックでは、新たにSTKEというティッカーシンボルでの取引を計画しており、このデュアルリスティング戦略によって、カナダでの基盤を維持しつつ世界最大の米国資本市場へのアクセスを図る。

ナスダック上場による米国市場への拡大

ソル・ストラテジーズは旧社名サイファーパンクスとして知られるトロント拠点の企業で、2024年以降ソラナ（SOL）エコシステムへの関与を深めている。

現在約39万5,000 SOLを保有しており、それらのSOLの保有やステーキングを通じて報酬を得ることで、同社の収益源となっている。

今回のナスダック上場申請の主な目的は、米国の機関投資家からの資金調達を容易にし、市場でのリーチを拡大することにある。

この戦略は、ビットコイン（BTC）を大量に保有するストラテジー社のように、投資家が株式市場を通じて間接的にソラナへ投資できる手段を提供することを目指すものだ。

この上場が実現するには、SECおよびナスダックが定める上場基準の審査を通過する必要がある。申請は現在、規制当局によるレビュー段階にある。

ソラナエコシステムへの貢献

ソル・ストラテジーズは、バリデーターノードも運営しており、ソラナネットワークのセキュリティと安定性に直接貢献している。

この事業モデルは、分散型金融（DeFi）やWeb3分野で急速に普及するソラナエコシステムの成長と密接に連動している。

同社は2024年12月初旬、ネットワークにおける役割をさらに強化するため、追加でソラナのバリデーターを買収する計画も明らかにしている。

これは、ステーキング能力を拡大し、収益機会を増やすための戦略的な動きと見られる。

市場では、同社の株価収益率が179.4倍と、セクター平均の9.0倍を大幅に上回っており、高い評価を受けている。

Kaiki Tsuchioka

2020年より暗号資産（仮想通貨）投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブログ、メルマガなどで発信開始。2025年よりCryptoDnesに参画。