ビットコインETF、流出続くもETH好調｜新しい仮想通貨急浮上

6月上旬、ビットコインETFから資金が流出する一方、ETHには資金流入が続いた。新しい仮想通貨に資金移動の可能性。

暗号資産（仮想通貨）市場はこのほど、ビットコイン現物ETFから資金が流出する一方、イーサリアム現物ETFには資金が流入し、両者の動向に違いが見られた。

この市場の変化の中で、新しい仮想通貨プロジェクトへの関心も高まっている。

ビットコインETFは流出続く、新しい仮想通貨市場のボラティリティ響く

2025年6月2日から6日の週、米国のビットコイン現物ETFは2週連続で純流出となり、その額は1億2900万ドルに達した。この流出を主導したのはフィデリティ社のFBTCで、同ETFだけで1億6800万ドル（約243億）の資金が引き揚げられた。

この背景には、新しい仮想通貨市場の不安定な値動きがある。ビットコイン（BTC）価格は5日に急落し、一時10万372ドルを記録した。この価格下落が引き金となり、同日だけで2億7844万ドルもの大量償還が発生した。

ただし、流出額は前の週より減少しており、市場の回復力を示す兆候も見られる。一部の機関投資家の間では、リスク回避の姿勢が和らぎつつある可能性もある。一方で、今週は3億4100万ドル相当のトークンロック解除が予定されており、これが短期的な売り圧力となることも懸念される。

イーサリアムETFは好調、新しい仮想通貨への期待集まる

対照的に、イーサリアムの現物ETFは好調を維持している。同期間に9つのETFすべてで純流入を記録し、合計で2億8100万ドルの資金を集めた。これで4週連続の純流入となり、機関投資家からの根強い信頼がうかがえる。

この流入は、イーサリアム（ETH）エコシステムへの期待を反映している。今後のネットワークアップグレードや活発な開発者コミュニティへの関心が高まっているようだ。

機関投資家の関心がビットコインからイーサリアムへとシフトしている可能性も考えられる。また、地域的な動きとして、韓国の李在明大統領が仮想通貨ETFや自国通貨建てステーブルコインの推進を公約しており、今後の市場拡大への期待も高まっている。

次世代の可能性を秘めるSolaxy、新しい仮想通貨市場の新星か

こうした市場の地殻変動の中で、次世代の革新的なプロジェクトにも向けられている。特に注目を集めているのが、ソラナ（SOL）ブロックチェーン上で初のレイヤー2ソリューションとして登場したSolaxy（SOLX）だ。

Solaxyは、人気のミームコインであるぺぺコイン（PEPE）にインスパイアされた親しみやすさと、ソラナのネットワーク混雑を解消し、スケーラビリティを飛躍的に向上させるという高度な技術的目標を両立させている。

さらに、ソラナとイーサリアムという二大エコシステムを繋ぐクロスチェーン機能を備えており、ブロックチェーンの相互運用性という大きなトレンドの中心に位置する可能性を秘めている。

その期待感は先行セールの実績にも如実に表れている。現在のトークン価格0.00175ドルで、既に4550万ドルを超える資金調達に成功しており、市場の強い信頼を物語っている。

ミームコインのバイラルな魅力と、確かな技術的ビジョンを兼ね備えたSolaxyは、ビットコインやイーサリアムに続く新しい仮想通貨の代表格として、多くの投資家から熱い視線を注がれているプロジェクトと言える。

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Hideaki Wakabayashi

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。