BTC、6月に12万5000ドル達成を予測｜新しい仮想通貨も急浮上

ビットフィネックスアナリスト、BTCが6月に12万から12万5千ドルに達する可能性を分析。BTC関連の新しい仮想通貨に注目。

暗号資産（仮想通貨）取引所Bitfinexのアナリストは5日、米雇用統計の結果次第でビットコイン（BTC）が6月に12万から12万5000ドルに上昇する可能性があると予測した。

同社は「ビットコインが10万5000ドル以上のサポートを維持できれば、6月に12万から12万5000ドルのレンジをターゲットにできる」と分析している。

ただし、この強気予測は労働市場だけでなく、FRB（連邦準備制度理事会）が予想より早いペースで利下げに踏み切る「ドミノ効果」的な複数の要因に依存するとも説明している。

米雇用統計が新しい仮想通貨相場の分水嶺

ビットフィネックスの予測の核心となるのは、6月6日に発表予定の米雇用統計にある。雇用者数の伸びが市場予想を下回れば、ディスインフレ圧力が強まり、FRBが早期の利下げを検討する可能性が高まるとしている。

利下げが実施されれば、借入コストの低下により株式や仮想通貨などリスク資産への投資が促進される。同時に、ドル安要因ともなり、ビットコインのような代替価値保存手段への需要が高まると分析している。

一方で、雇用統計が堅調な結果となった場合、FRBの金融緩和は遅れ、ビットコインは10万2000ドル付近のサポートラインを試す可能性があるとも警告している。

ビットフィネックスは「雇用統計が強い労働市場を示せば、ビットコインは10万2000ドル以下のサポートレベルを試すかもしれない。しかし、報告書の結果は短期トレーダーにとって重要だが、より大きな全体像の中では小さなピースに過ぎない」と説明している。

機関投資家の継続的な資金流入

今回の強気予測において、機関投資家の動向とETFの資金流入が重要な要素として挙げられている。2025年に向けてビットコインETFへの資金流入は550億ドルを超えると予測されており、これは前年比50%増となる。

現物ビットコインETFは既に113万BTCを保有し、集合的に最大規模のデジタル資産保有者の一つとなっている。機関投資家の調査データによると、現在59%の機関投資家がポートフォリオの少なくとも10%をビットコインやデジタル資産に配分しており、伝統的金融における劇的な変化を示している。

また、2024年4月のビットコイン半減期から約450日後に価格がピークを迎えるという歴史的パターンを踏まえ、2025年第3四半期から第4四半期にかけて14万から20万ドルという中期目標も設定している。

ビットコイン連動型の新しい仮想通貨に注目

このようなビットコインの強気予測を受け、ビットコイン関連の投資商品への関心も高まっている。特に注目されているのが、ビットコインの価格上昇に直接連動した報酬システムを持つ、BTC Bull Token（BTCBULL）である。

この新しい仮想通貨は、単なるミームコインとは一線を画し、ビットコインの価格達成を条件とした実際のビットコインエアドロップシステムを採用している。同プロジェクトは現在先行セール段階にあり、既に610万ドル以上の資金調達に成功している。

BTC Bull Tokenの特徴は、ビットコインが15万ドルや20万ドルといった節目価格に到達した際、保有者に対して自動的にビットコインが配布される仕組みにある。

さらに、ビットコインが12万5000ドル、17万5000ドル、22万5000ドルに到達する度にトークンの焼却も実行され、供給量の減少により希少性が高まる設計となっている。

このように、ビットフィネックスが予測するビットコインの価格上昇は、直接的なビットコイン投資だけでなく、関連プロジェクトへの投資機会の拡大にもつながっており、多様化する仮想通貨戦略の一環として注目を集めている。

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Hideaki Wakabayashi

2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。