X(旧Twitter)が分散型予測市場Polymarketと提携。これにより、現実世界の出来事を仮想通貨で予測・取引できる新機能がXに追加される。
ソーシャルメディア大手のX(旧ツイッター)は6日、分散型予測市場のPolymarketと提携し、同プラットフォームを公式パートナーとして統合すると発表した。
この提携により、Polymarketの予測市場がXのインターフェースに直接組み込まれる。 ユーザーは選挙やスポーツといった現実世界の出来事の結果について、暗号資産(仮想通貨)を用いて取引できるようになる。
Polymarketは2020年にサービスを開始した分散型予測プラットフォームだ。 ポリゴン(MATIC)のブロックチェーン技術は、透明性の高い取引を実現している。
今回の統合は、Xのユーザー体験を大きく変える可能性がある。 ユーザーはプラットフォームを離れることなく、仮想通貨を用いた予測市場にアクセスできる。
さらに、イーロン・マスク氏が率いるxAIが開発した人工知能(AI)チャットボット「Grok」も活用される。 Grokはデータに基づいた洞察を提供し、ユーザーの予測を支援する役割を担う。
Xは、この新機能が6億人を超える月間アクティブユーザーのエンゲージメントを高め、新たな収益化の機会を創出することを期待している。 将来的には多様なアルトコインも取引対象に含まれる可能性がある。
Polymarketが採用するブロックチェーンは、取引の透明性を確保し、資金の自己管理を可能にする。 これは、Xが推進する「インターネット上の真実」という方針とも合致する。
また、この提携は米国の規制を考慮し、米国内のユーザーを対象外とする一方で、グローバル市場に焦点を当てている。 分散型モデルにより、各国・地域の規制に準拠しながら世界的に事業を展開する戦略だ。 こうした動きは、新しい仮想通貨プロジェクトにとっても、Xという巨大プラットフォームでの露出機会となり得る。
Polymarketはこれまでに累計で140億ドル以上の予測取引高を記録。 2024年の米国大統領選挙の結果を正確に予測した実績もあり、リアルタイムの予測ツールとしての有用性が注目されている。
このような予測市場では、政治や経済イベントだけでなく、ビットコイン(BTC)の価格動向といった金融関連のトピックも活発に取引されている。
両社は今後、統合サービスをさらに拡大していく計画だが、提携に関する具体的な金銭的条件は明らかにされていない。
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