USDC発行のサークルが5日NYSEに上場、IPO価格31ドルから始値69ドルへ2倍超の急騰を記録。時価総額は約190億ドルに達した。
ステーブルコイン大手のサークル社は5日、ニューヨーク証券取引所で株式の取引を開始した。
同社は1株当たり31ドルでIPO(新規株式公開)を実施したが、始値は69ドルを記録し、IPO価格から123%の大幅上昇となった。
機関投資家からの強い需要を受け、株価は一時103.75ドルまで上昇した。
サークルのIPOは当初の計画から2度にわたって規模が拡大された。最終的に3400万株を発行し、10億ドル(約1430億円)以上の資金調達を実現した。
このうち1480万株はサークル自体が発行し、1920万株はジェレミー・アレア最高経営責任者(CEO)を含む既存株主が売却した。
引受団にはグローバル金融機関のJPモルガン、シティグループ、ゴールドマン・サックスが主幹事として参加した。
また、ブラックロックやARKインベストといった機関投資家も投資に参加している。引受会社には30日間で追加510万株を購入できるオプションも付与されている。
2012年に設立されたサークルは、時価総額で2番目に大きいステーブルコインであるUSDCの発行企業として知られている。
同社はブロックチェーンとステーブルコインを活用した世界的な金融システムの再構築を目指している。
初日の取引終了時点で株価は83.23ドル(約1万1900円)となり、IPO価格から168%上昇した。これにより同社の時価総額は約190億ドル(約2兆7200億円)に達している。
この成功は、暗号資産(仮想通貨)インフラ企業に対する投資家の信頼度の高さと、ステーブルコインの主流採用への期待を反映している。
このような動きは、仮想通貨市場全体の成長を示す良い兆候と捉えられている。
主要な通貨であるビットコイン(BTC)の価格動向も、依然として市場全体のセンチメントに大きな影響を与えている。
また、多くのステーブルコインや分散型金融(DeFi)の基盤となっているイーサリアム(ETH)の動向も、サークルのような企業の将来にとって重要である。
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