ブラックロック、BTC大規模売却｜アルトコイン戦略へ大転換か

世界最大の資産運用会社ブラックロックが約5億6000万円相当のビットコインを売却。機関投資家のアルトコイン戦略への転換に注目集まる。

世界最大の資産運用会社ブラックロックはこのほど、大量のビットコイン（BTC）を仮想通貨取引所コインベース・プライムに移動させた。

オンチェーンレンズとアーカムのデータによると、ブラックロックは1249.68BTC（約1億3150万円相当）を預け入れ、過去2日間の合計では5362.37BTC（約5億6100万円相当）にのぼる。

同時に、コインベースから3万7241.4ETHを引き出しており、イーサリアム（ETH）への関心の高まりがうかがえる。

こうした一連の動きの後、ブラックロックがビットコインを実際に売却していたことが明らかになり、機関投資家によるアルトコイン重視への戦略転換として注目されている。

アルトコイン投資への戦略転換

ブラックロックは、ビットコイン売却と同時にコインベースから3万7241.4ETHを引き出した。 ブロックチェーンアナリストのルックオンチェーンは、X（旧Twitter）上で「1か月以上継続してビットコインを購入した後の初めての売却」と指摘した。

同社の投資行動は、単なる価値保存を超えたデジタル資産への関心拡大を示す。 特に、米国証券取引委員会（SEC）がイーサリアムやソラナ（SOL）などのステーキング対応仮想通貨が米国証券法に違反しないとの見解を示したことが背景にある。

オムニラボのオースティン・キング最高経営責任者は、「投資家がビットコインをデジタルゴールドと理解した今、暗号資産の他の可能性を問い始めている」と述べた。

同氏は、イーサリアムのスマートコントラクトが自然な次のステップであり、ブラックロックがこれに応じたポジションを取ると分析している。

機関投資家の投資戦略変化が市場に与える影響

ブラックロックは、アイシェアーズ・ビットコイン・トラスト（IBIT）とアイシェアーズ・イーサリアム・トラスト（ETHA）のETFを運用する。IBITの純資産は688億3000万ドル、ETHAは36億4000万ドルにのぼる。

サピエンの共同創設者トレバー・コベルコ氏は、ブラックロックのビットコイン売却とイーサリアム蓄積の動きを「極めて注目すべき」と評価した。 同氏は、この動きがイーサリアムETFやステーキング利回り、スマートコントラクトの実用性に関する成長戦略を反映する可能性があると指摘する。

ビットコイン関連アルトコインへの新たな投資機会

このような機関投資家の動向変化は、ビットコイン関連の新興アルトコインにも影響を与える。 その例として、ビットコインの価格上昇に連動する独自の仕組みを有するBTC Bull Token（BTCBULL）が挙げられる。

BTC Bull Tokenは、ビットコイン価格が特定のマイルストーン（10万ドル、25万ドルなど）に到達すると、保有者に無料でビットコインのエアドロップを実施。 さらに、価格上昇時にはトークンバーンが行われ、供給が減少して希少性が向上する。

現在実施中の先行トークン販売では、これまでに総額670万ドル以上の資金調達に成功。 先行トークン購入者は60%の年間収益率（APY）でステーキング報酬を得られ、ERC-20トークンとしてイーサリアムブロックチェーン上に発行される予定だ。

BTC Bull Token公式サイト｜X（旧Twitter）｜Telegram

Maiko Harimoto

仮想通貨市場のトレンドを正確に捉え、ビットコインをはじめとする主要銘柄の動向を継続的に追っています。Web3.0領域に特化したコンテンツ制作に長年携わり、専門的なテーマでも読者にとってわかりやすく、有益な情報をお届けします。