米SECはグレースケールのアバランチとカルダノのスポットETF転換申請について、審査期間を7月15日まで延長すると発表した。
米証券取引委員会(SEC)は28日、グレースケール(Grayscale)が申請しているカルダノ(ADA)とアバランチ(AVAX)のスポット上場投資信託(ETF)について、審査期間を7月15日まで延長すると発表した。
当初の判断期限である5月29日から約1か月半の延期となる。SECは1934年証券取引法第19条(b)(2)項に基づき、提案された規則変更をより十分に検討するため、標準的な45日間の審査期間を超えて延長することが適切と判断した。
SECは暗号資産(仮想通貨)関連ETFに対して慎重な姿勢を維持しており、ビットコイン(BTC)以外の個別アルトコインETFは現在まで承認されていない。
同委員会は新しいリーダーシップの下で、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)、イーサリアム(ETH)ステーキング商品など、他の仮想通貨ベースETFについても審査期間を延長している。
分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)では、延期発表前にカルダノETFの年内承認確率を71%と予想していたが、今回の決定により市場の期待は後退した。
カルダノ価格は発表後24時間で約4%下落し0.73ドルで取引されており、日次取引量も14%減少している。アバランチも2.5%下落する展開となった。
7月15日の延長期限において、SECは両ETF提案を承認、拒否、またはさらなる評価手続きの開始のいずれかを決定する必要がある。法定審査期間として240日間が設けられており、最終的な判断は10月22日まで延期される可能性がある。
現在も一般からの意見募集が継続されており、同委員会は申請に関する幅広いフィードバックを積極的に収集している。
ブルームバーグのETF専門家ジェームス・セイファート(James Seyffart)氏は、規制当局がこのような申請の評価に240日間のフル期間を使用することが多いと説明している。同氏の分析によると、多くの保留中ETFの最終決定は2025年10月まで行われない可能性が高い。
SECは同時期にドージコイン(DOGE)やその他の仮想通貨ETFについても判断を延期しており、アルトコイン系商品に対する組織的な慎重姿勢が浮き彫りになっている。
アナリストらは今回の延期を標準的な規制手続きとして捉える一方、最終承認に向けた慎重な検討が続いていると分析している。
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