中国アパレル大手のアデンタックス・グループは、約8000BTCなど仮想通貨取得を目的とした株式発行について協議中と発表した。
中国アパレル大手のアデンタックス・グループは15日、約8000ビットコイン(BTC)を含む主要な暗号資産(仮想通貨)の取得に向けた協議を進めていると発表した。
この計画は、アデンタックスが今後の成長戦略に仮想通貨への分散投資を組み込む意向を示したものだ。取得方法として同社普通株式を発行する計画だとしている。
取得対象の仮想通貨は主にビットコインで、流動性や市場での認知度が高い点が選定理由となっている。さらに、トランプコイン(TRUMP)トークンなども一部含まれる見通しだ。
アデンタックスは本業の繊維・アパレル事業に加え、近年はブロックチェーン分野への進出に注力してきた。
今回の大規模な仮想通貨取得計画は、企業のバランスシート強化と資産の流動性向上を狙ったものだ。
同社の洪志達(ホン・ジダ)CEOは、デジタル資産の流動性や機関投資家からの認知度の高さを評価し、今後の中長期的な経営安定化に資すると説明している。
また、仮想通貨保有者を新たな株主として迎えることで、企業ネットワークの拡大や専門的知見の導入など、事業基盤の多角化も期待されている。
現時点で本計画は協議中であり、正式契約や規制当局の承認はまだ得られていない。
アデンタックスによる仮想通貨投資計画は、世界的な金融業界で進むデジタル資産の受容拡大を反映する動きといえる。
ビットコインのような主流仮想通貨は、伝統的資産と並ぶ存在感を増しており、仮想通貨投資は企業による資産多様化やリスク分散の代表例となりつつある。
同社は今後もブロックチェーン技術や仮想通貨への積極的な関与を続ける方針だ。長期的には、株主価値の向上と新規事業機会の創出を目指しているという。
この発表は、企業によるデジタル資産戦略の実例として注目を集めているが、交渉成立や市場動向など今後の展開に注視が必要である。
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