英アブラクサス・キャピタルが過去6日間で約700億円相当のイーサリアムを取得したと公表。機関投資家の動向や市場への影響が注目されている。
アブラクサス・キャピタルは13日までに、過去6日間で約21万1,000イーサリアム(ETH)を取得したことが明らかになった。
同社の取得総額は約700億円(4億7,760万ドル)に上る。直近12時間でも3万3,482ETH(約125億円)を追加購入している。市場関係者の間で大きな注目を集めている。
アブラクサス・キャピタルは、2017年から暗号資産(仮想通貨)分野で活動するロンドン拠点の資産運用会社だ。
同社は分散型金融(DeFi)プラットフォームのAave(から2億4,000万USDTの資金を借り入れ、バイナンス(Binance)へ預け入れた後、イーサリアムの大量取得に踏み切ったとみられる。
また、過去には約297億円(2億ドル)分のイーサリアムを取引所から引き出す動きも観測されている。これら一連の動きは、機関投資家による戦略的なポートフォリオ調整の一環とみられる。
同社の行動は、イーサリアムの価格上昇にも影響を与えた。直近24時間で8%、1週間で約50%の急騰を記録し、2,632ドル(約38万9,500円)まで値を上げた。背景には、イーサリアムの新たなアップグレード「ペクトラ(Pectra)」への期待感がある。
イーサリアムの高騰の裏には、アブラクサス・キャピタルのような機関投資家が積極的に動いていることがある。米ブラックロックによるイーサリアム信託のインカインド償還承認申請も、市場全体の強気ムードを後押しした。
また、アブラクサス・キャピタルのような大口投資家による積極的な買い増しが相次ぐ一方、短期的な利益確定の動きも活発化し、市場の変動性が高まっている。
同社がDeFiを活用して資金調達し、取引所で大規模に仮想通貨を取得する手法は、効率的かつ新しいトレーディング戦略として注目されている。イーサリアムの流動性やテクニカル指標も強気の傾向を示しており、機関投資家の動向は今後も市場に大きな影響を与えそうだ。
コインベースは13日、BaseネットワークでADA、DOGE、LTC、XRPのラップドトークン提供計画を発表した。
イーサリアム(ETH)は過去1カ月で54%上昇した。実需の拡大や、個人・機関投資家による決済採用増加が、市場の見方を変えつつある。
VanEckは米国債に投資できるトークン化ファンドVBILLの提供を開始。アバランチ、BNBチェーン、イーサリアム、ソラナに対応。
米証券取引委員会(SEC)は13日、グレースケールとブラックロックが申請した仮想通貨ETFの審査を延期したと発表した。