大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBybit(バイビット)は3日、今四半期末までに一般ユーザー向けに新たな金融商品の取引を開始すると発表した。
これは、Bybitのベン・ジョウCEOが5月3日のライブストリームイベントで明らかにしたものだ。
同社プラットフォーム上で、株価指数、金、原油といったコモディティ、さらにアップル、マイクロソフト、マイクロストラテジーなどの米国株式を直接取引できるようになるという。
Bybitは、既存のインフラ、特にMetaTrader 5(MT5)プラットフォームにこれらの資産を統合する計画だ。
特に金取引においては、MT5上で最大500倍という高いレバレッジを提供する。
この動きは、仮想通貨と伝統的金融(TradFi)の橋渡しを目指す同社の2025年戦略に沿ったものだ。
ユーザーは一つのプラットフォームで多様な資産を取引できるようになる。これは、より広範な仮想通貨市場の成熟に向けた一歩とも言えるだろう。
背景には、伝統的な資産、特に金や原油において高いレバレッジを求める個人投資家や機関投資家の需要があると見られる。
また、現在の米国政権下で、伝統的金融と仮想通貨が融合する可能性も、この動きを後押しする要因として挙げられている。
Bybitの今回のサービス拡充は、仮想通貨と伝統的な資産取引を組み合わせるロビンフッドのようなハイブリッドプラットフォームとの競争を意識したものとも言えるだろう。
多様な選択肢を提供することで、新たな仮想通貨 投資の機会を求めるユーザーを引きつける狙いもある。
一方で、Bybitは2025年2月に北朝鮮のハッカー集団「ラザルス・グループ」によって推定15億ドル(約2175億円)相当のイーサリアム(ETH)が盗まれる事件が発生。
プラットフォームのセキュリティに対する懸念は残る。
また、金取引における500倍というレバレッジは、リスク許容度の高いトレーダーにとっては魅力的かもしれないが、大きな金融リスクも伴う点には注意が必要だ。
プラットフォーム統合に関しては、既存の仮想通貨トレーダーがプラットフォームを切り替えることなく伝統的な市場にアクセスできる。
これによりユーザーの利便性向上と定着率の維持に繋がると考えられる。
Bybitはこれらの取り組みと並行して、2025年のロードマップの一環として、オンチェーンでの資産管理や分散型金融(DeFi)ソリューションなど、Web3機能の強化も進めている。
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