ビットコイン(BTC)の市場支配率は4月、月初の約61%から執筆時点の約63%へ上昇した。
ビットコイン支配率とは、全ての暗号資産(仮想通貨)の時価総額合計に対して、ビットコインの時価総額が占める割合を示す指標だ。この指標の上昇は、他の仮想通貨、いわゆるアルトコインと比較して、市場がビットコインをより選好している状況を反映している。
ビットコイン支配率上昇の大きな要因の一つは、機関投資家からの関心の高まりである。
彼らは、ビットコインが持つ高い流動性や、他のアルトコインと比較して規制面での明確性が進んでいる点を評価している。
これらの要素が、ビットコインをより安全で信頼性の高い投資対象と見なす理由となっている。
また、上場企業などが資産としてビットコインを保有する動きも活発化している。機関投資家によるビットコイン保有量の顕著な増加が、市場全体のセンチメントにも影響を与えていると考えられる。
マクロ経済の変動性や地政学的な不確実性の高まりも、投資家の行動に影響を与えている。このような状況下では、仮想通貨市場内においても相対的に安全とされる資産への逃避が見られやすい。
ヘッジファンドの間でも、ビットコインの支配率が今後も上昇し続けるという見方が強い。調査対象となったヘッジファンドマネージャーの約70%は、ビットコインが他の仮想通貨市場から分離して独自の動きをするようになると予想している。
これは、通常ビットコイン価格上昇後に見られがちだった、アルトコインが急速に成長する「アルトコインシーズン」の到来可能性を低減させる要因となる。
現在のビットコイン支配率の上昇は、ビットコインとアルトコインとの間で明確な乖離が進んでいることを示している。
投機的な側面を持つアルトコインよりも、流動性と機関投資家の関心が高いビットコインに、今後も投資資金が集中する可能性が高いだろう。
仮想通貨初心者にとっても、市場全体の動向を理解する上でビットコイン支配率は重要な指標となる。
このようなビットコインへの関心の高まりは、ビットコイン自体の価格上昇への期待にもつながっている。そして、そのビットコインの潜在的な価格上昇から恩恵を得ることを目的とした、新しいタイプの発想を持つ暗号資産プロジェクトも登場し、市場の注目を集め始めている。
その一つが、イーサリアム基盤のERC-20トークンであるBTC Bull Token(BTCBULL)である。
BTCBULLは、コミュニティ主導型のミームコインでありながら、ビットコインの価格が特定の重要な節目、例えば12万5千ドル、17万5千ドル、あるいは22万5千ドルといった水準に到達した際に、保有者に対してインセンティブを提供するユニークな仕組みを持つ。
具体的には、当該価格達成時にビットコインのエアドロップや、BTCBULLトークン自体の焼却(バーン)が行われる計画であり、ビットコイン価格上昇の恩恵をトークン保有者に還元することを目指している。
現在BTCBULLはプレセールを実施中であり、注目度の高さから既に500万ドル以上の資金調達を達成したと報告されている。
総供給量が210億に限定されているこのトークンは、初期の参加者向けに高い報酬が期待できるステーキングの仕組みも提供しているという。
さらに、利用者の利便性向上のため、Best Walletとの提携も発表されており、これによりビットコインの価格目標達成時のエアドロップが自動的に行われるなど、参加しやすい環境整備も進められている模様だ。
今後のビットコイン市場の動向と仮想通貨 投資において、そのプロジェクトの進捗と将来性が注目されるであろう。
BTC Bull Token (BTCBULL)公式サイトを見る
ビットコイン(BTC)は1日、米国の第1四半期国内総生産(GDP)の減少を受け、価格が9.4万ドル(約1344万円)近辺で推移している。 景気後退懸念と市場の反応 米国経済の減速を示すGDP統計は、市場に景気後退への懸念 […]
大手暗号資産(仮想通貨)取引所のBinance(バイナンス)は29日、統合プラットフォーム「Binance Alpha 2.0」において、取引高および取引件数が過去最高を記録した。 Binance Alpha 2.0の概 […]
暗号資産(仮想通貨)市場の時価総額は1日、過去24時間で1.7%減少し、約3兆600億ドルを記録した。 市場全体が調整局面にある中、複数の注目すべきアルトコインが存在する。 本稿では、技術的なアップデートを控えるバイナン […]
Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者(CIO)はこのほど、米国の大手金融機関4社が2025年末までにビットコイン(BTC)現物ETFへのアクセスを完全に開放するとの見通しを示した。 大手金融機関参入による市場拡 […]