イーサリアム現物ETFは、3日連続となる大規模な資金流出を記録した。背景には市場の不確実性があり、価格にも影響が出ている。
米国市場での現物イーサリアムETFは13日、4億2900万ドルの純流出が記録された。
3日連続の流出となり、価格は心理的節目の4000ドルを割り込んだ。
同日にはビットコインETFからも3億2600万ドルから3億2700万ドルの資金が流出しており、暗号資産(仮想通貨)市場全体で慎重な動きが広がっている。
イーサリアムETFは2025年10月13日、4億2900万ドルの純流出を記録した。
これは3日連続の資金流出となる。
SoSoValueのデータによると、ブラックロックのイーサリアムETF(ETHA)が3億1000万ドルの流出で最大となった。
次いでグレイスケールのイーサリアム・ミニ・トラストETF(ETH)が4967万ドルの流出を記録。
この流出により、イーサリアム現物ETFの純資産総額は287億4800万ドルとなった。
イーサリアムの時価総額全体の約5.56%に相当する規模となっている。
イーサリアム価格は、資金流出が確認された後の24時間で5%下落し、3900ドル付近で取引された。
過去1週間では約15%の下落となっている。
価格が心理的な節目である4000ドルを下回ったことで、トレーダーの心理は悪化しているようだ。
短期的な市場の方向性に対する不透明感が、慎重な取引姿勢を強めている要因と考えられる。
専門家は、過去の事例からETFからの資金流出はより広範な市場調整と相関することが多いと指摘しており、今後の動向を注視している。
ETFからの資金流出とは対照的に、イーサリアムネットワークの基盤となる活動は活発さを保っている。
ステーブルコインの取引は大きく成長しており、イーサリアムネットワーク上のユニークな送信者数は最近、週あたり100万人を超えた。
投機的な動きとは別に、実用的な利用が拡大していることを示している。
現物ビットコインETFは、一部のファンドで資金流入が見られるなど、イーサリアムETFとは異なる動きも観測されている。
機関投資家が仮想通貨市場から完全に撤退するのではなく、より慎重に資産を再配分している可能性を示唆している。
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