医療機器販売から転換したシャープス・テクノロジーがコインベースと提携。仮想通貨戦略を拡大し、4億ドル相当のソラナを保有する。
医療機器販売を手掛けていたシャープス・テクノロジーは9日、コインベースとの戦略的提携を締結した。
この提携は、ソラナ(SOL)を中心とするデジタル資産戦略の拡大を目的としている。
公式発表によると、同社はこれまでに200万SOL以上を取得しており、ソラナ価格が1枚あたり210ドル前後で推移していることから、保有資産の総額は4億ドル超に相当する。
今回の提携は、シャープス・テクノロジーが8月に実施した約4億ドル規模の私募に基づくソラナ関連戦略をさらに拡大する動きとみられる。
同社はこれまでの医療機器販売事業から方針を転換し、市場で調達した資金を活用してソラナエコシステム内でオンチェーン利回りを創出するデジタル資産戦略を推進している。
今後はコインベース・プライムのカストディインフラやOTC取引サービスを活用する計画だ。
同社のアリス・チャンCIOは、ソラナの機関投資家による採用拡大が、自社のソラナ戦略を始動する「絶好の機会を提供した」と述べた。
また、同社チームが「機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)プラットフォームの拡大経験と、ソラナエコシステムとの強固な関係を有している」と強調している。
シャープス・テクノロジーの戦略アドバイザーのジェームズ・チャン氏は、「コインベースは、STSSがデジタル資産戦略を通じてDeFiの発展を支援するうえで理想的なプラットフォームだ」と述べた。
同社は、コインベースの提供するサービスについて、「機関投資家レベルのインフラ、高い流動性、そして競争力のある価格設定」を主要な利点として評価しており、これらがソラナを中心としたデジタル資産戦略を効果的に運用する上で不可欠だとしている。
今回の提携は、シャープス・テクノロジーが医療機器販売から暗号資産分野へと本格的に転換する意思を示すものだ。
同社は特に、「安全で規制に準拠したデジタル資産サービスプロバイダーとの連携」を重視する姿勢を鮮明にしている。
この取り組みは、かつてストラテジー社が将来性のあるビットコイン(BTC)で示した戦略を想起させるが、
ソラナブロックチェーンに特化している点が異なる。また、伝統的企業がデジタル資産を財務戦略に取り込むという、業界全体の新たな潮流を反映しているともいえる。
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