米ナスダック上場のビットデジタルは約212億円相当のイーサリアム(ETH)を追加取得。同社のETH保有量は約15万枚に達した。
米ナスダック上場のビットデジタルは8日、イーサリアム(ETH)を新たに3万1057枚取得したと明らかにした。取得額は約1億3870万ドル(約212億円)にのぼる。
これに伴い、同社はビットコイン(BTC)のマイニング事業から完全に撤退。保有していたビットコインを売却し、事業の軸足をイーサリアムのステーキングへと大きく転換している。
Bit Digital has purchased an additional ~31,057 Ethereum to increase its total ETH holdings to 150,244.
The future is ETH + AI. pic.twitter.com/BFUa9NvVgj
— Bit Digital, Inc. NASDAQ:BTBT (@BitDigital_BTBT) October 8, 2025
今回の取得資金は、最近完了した1億5000万ドル規模の転換社債発行による純収入で賄われた。
この資金調達には、クラーケン・フィナンシャルやジャンプ・トレーディング・クレジット、ジェーン・ストリート・キャピタルといった著名な暗号資産(仮想通貨)関連の投資家が参加。
この購入により、ビットデジタルのイーサリアム保有量は合計で約15万244 ETHに増加した。
同社は上場企業として、最大級のイーサリアム保有者の一つとしての地位を固めている。転換社債の初期転換価格は1株あたり4.16ドルに設定された。
これは、価格決定時点の同社の市場価値純資産価値である1株3.84ドルを8.2%上回る水準であり、投資家の強い期待がうかがえる。
この大規模な取得は、ビットデジタルがイーサリアムのステーキングを中心とした事業モデルへ移行する戦略の一環である。
同社は以前から仮想通貨の保有量を積み増しており、2025年9月にも653 ETHを取得。2025年9月末の報告書によると、同社は今回の取得以前に12万1252 ETHを保有していた。
今回の取得により、同社のデジタル資産の合計価値は13億7500万ドルを超えた。
この発表を受けて市場は好意的に反応し、8日の取引でビットデジタルの株価(BTBT)は7.75%上昇。同社は、資金調達の機会を捉え、資本配分戦略を着実に実行する能力を示した形だ。
イーサリアムの将来性を見据えた動きと言えるだろう。
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