ソラナ、年間収益28.5億ドル達成｜イーサリアムの初期成長凌駕

ソラナの年間エコシステム収益が28.5億ドルに。イーサリアムの同開発段階を大幅に上回る成長を見せ、その経済規模が注目される。

資産運用会社21シェアーズは7日、ソラナ（SOL）のネットワークが2024年10月から2025年9月の1年間で28億5000万ドルの収益を生み出したとする分析レポートを公開した。

月平均収益は2億4000万ドルに達し、2025年1月にはミームコイン取引の急増により月間収益が過去最高の6億1600万ドルを記録している。

取引プラットフォームが収益の柱

ソラナのバリデーターは、分散型取引所（DEX）やDeFi、AI関連アプリケーションなど多様な分野の取引手数料から収益を得ている。

レポートによると、取引プラットフォームが全体の39%にあたる約11億2000万ドルを占め、最大の収益源となった。

この成長を支えるのは、将来性が高いソラナの高性能アーキテクチャだ。

1秒間に数千件の取引を0.01ドル以下のコストで処理できる能力が、開発者と利用者の双方を引き付けている。

1日あたりのアクティブアドレス数は120万から150万で推移し、イーサリアム（ETH）今後の同開発段階と比較して約3倍の活動レベルを示す。

イーサリアム初期を大幅に上回る経済規模

21シェアーズのレポートは、ソラナの現在の収益性がイーサリアムの初期成長を大きく上回る点を強調している。

イーサリアムのローンチ後4年から5年にあたる2019年から2020年の月間収益は平均で1000万ドル未満だった。

ソラナの現在の収益水準はこれと比較して20倍から30倍高く、月によっては50倍を超えることもある。

機関投資家の採用も進んでおり、18の上場企業が合計で40億ドル相当のSOLを保有している。

2025年1月のピーク後も、月間収益は1億5000万ドルから2億5000万ドルの間で安定推移している。

これは一時的な急騰ではなく、アルトコインの持続的な経済活動を示すものだ。

レポートは、ソラナが比較的新しいプラットフォームでありながら新たな成熟期に入ったと結論付けた。