暗号資産(仮想通貨)取引所Bitget(ビットゲット)は20日、VOXELUSDT永続先物取引において異常な取引活動を検知し、市場操作の可能性があるアカウントの一時停止と取引のロールバック、損失補償を行うと発表した。
同取引所によると、問題が発生したのは日本時間4月21日午前1時から1時30分(UTC 8:00-8:30)にかけての時間帯。この間、VOXELUSDTペアにおいて不自然な取引量と価格変動が観測された。
調査の結果、一部アカウントによる市場操作の可能性が判明し、Bitgetのリスク管理システムが自動的に作動。関連アカウントの取引、入出金機能が一時的に停止された。なお、その他のユーザーへの影響はなく、全ての資金は安全が確保されている状態だという。
Voxies(VOXEL)の価格は問題の時間帯に200%以上も急騰するなど、明らかに異常な動きを示した。
アルトコイン市場では、このような突発的な価格変動が時折発生する現象として知られており、プラットフォーム側の迅速な対応が求められる。今回のケースでは、Bitget(ビットゲット)の監視システムが速やかに異常を検知したことで、被害の拡大を防止できたと考えられる。
Bitgetは公正な取引環境を維持するため、異常取引のロールバックを24時間以内に実施する方針。
また、対象時間帯にVOXELUSDT契約取引で損失を被ったユーザーに対しては補償計画を提供する。該当するユーザーは公式サポートに連絡し、チケットを提出することで補償申請が可能となる。
具体的な補償の内容や条件については詳細が明らかにされていないが、取引所の発表によれば、影響を受けたユーザー全体を対象とした包括的な措置になると見られる。
さらに取引所は今後の対策として、リスク管理システムの強化と追加のセキュリティ対策を実施。不正な市場操作を即時に検知し、対応できる体制を整える計画だ。ユーザーの資産と利益を保護するための継続的な取り組みとして、取引監視機能の高度化も進めていくという。
今回の迅速な対応は、新しい仮想通貨市場における取引プラットフォームとしての信頼性維持に向けたBitgetの姿勢を示すものと言える。
仮想通貨投資には、透明性の高い運営と迅速な危機対応が常に求められている。異常取引の発生時に適切な対応ができるかどうかは、ユーザーからの信頼を左右する重要な要素となる。
市場の健全性を守るためのこうした対応は、仮想通貨エコシステム全体の発展にとっても重要な役割を果たすだろう。
2021年に仮想通貨投資を始める。以降、同分野での専門的な知識を深めながら自身のブログ・ライターとしても活動。仮想通貨に関する深い理解を活かして複数のメディアで多くの記事を執筆。初心者に寄り添った簡潔な解説を得意とする。
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