大手暗号資産(仮想通貨)取引所のクラーケンは18日、外国為替(FX)の無期限先物取引を開始した。
同社は主要通貨ペアであるユーロ/米ドル(EUR/USD)と英ポンド/米ドル(GBP/USD)の2つのFX無期限先物契約を導入した。
これらの契約はKraken Proで利用可能であり、最大20倍のレバレッジを提供する。
満期日の制約がなく、トレーダーは継続的な市場アクセスが可能となる。
契約価格は、原資産となる現物市場が開いている間、毎秒更新され、DxFeedの複合外国為替インデックスを基準とする。
クラーケンはこの動きを、仮想通貨ベースのFX現物市場での強固な地位を活用した、伝統的な金融市場への戦略的拡大と位置付けている。
同社はビットコインやイーサリアムだけでなく、多様なアルトコインの取引も提供しており、顧客基盤の拡大を図っている。
今回のFX無期限先物導入は、いくつかの要因に基づいている。
クラーケンは仮想通貨分野における主要なFX現物取引所としての地位を確立しており、これが拡大の基盤となった。
同社は2024年だけで、EUR/USDとGBP/USDペアで35億ドル(約5,005億円)のかなりの取引高を記録している。
また、これらの契約が無期限であることは、満期日に縛られずにリアルタイムで戦略を調整したいというトレーダーの需要に応えるものである。
ただし、規制上の制限から、これらの契約の提供は欧州連合(EU)および英国以外の地域に限定される。
Kraken ProでのFX無期限先物取引は、既存の仮想通貨無期限契約と同様のシームレスな体験を提供する。
これにより、トレーダーはFXと仮想通貨の両市場で機会を探ることができ、特にボラティリティの高いミームコインなどの資産クラスへの関心も高まる可能性がある。
価格更新は従来の市場時間に合わせられ、市場の健全性が確保される。
価格が変動しない期間中は資金調達コストがゼロになる仕組みや、最終観測インデックス価格から±4%の範囲内に取引を制限する価格制限(プライスカラー)などの安全策も導入されている。
このローンチは、仮想通貨と並行して伝統的な金融商品を統合し、マルチアセットプラットフォームを目指すクラーケンの広範な戦略の一部である。
最近では、米国株とETF(上場投資信託)の手数料無料取引を開始するなど、仮想通貨と主流金融の橋渡しを目指す意欲を示している。
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