分散型取引所(DEX)のハイパーリキッドはこのほど、過去3ヶ月間の平均日次取引高が64億ドル(約9,152億円)に上り、大手取引所の取引高に迫る水準に達したことを明らかになった。
この数字は、BybitやOKXといった他の大手取引所の日次取引高の50%を超える規模であり、暗号資産(仮想通貨)先物市場で主要なプレイヤーの一つとなっていることが示唆されている。
Blockworksリサーチによると、他のプラットフォームと比較して優れたユーザーエクスペリエンスと、人気トークンを迅速に上場させる能力が、同社の人気を高める重要な要素であると指摘している。
ハイパーリキッドは、独自のレイヤー1ブロックチェーン上で稼働する分散型の無期限先物オーダーブック取引所として2023年にローンチされた。
最近のデータによると、184の取引ペアを提供し、平均ビッド・アスクスプレッドは約0.12%と比較的小さく、テイカー手数料は0.025%となっている。
プラットフォーム上のビットコイン(BTC)の建玉(OI)は、14億ドル(約2,002億円)と、Binance(バイナンス)の15%、BybitやOKXのビットコイン建玉のそれぞれ約25〜46%に相当するという。
また、ビットコインだけでなく、多様なアルトコインの先物取引も提供しており、投資家の選択肢を広げている。
さらにハイパーリキッドは、オーダーブック取引所であるHyperCoreと、EVM互換ネットワークであるHyperEVMの2つの中核となるシステムを提供している。
HyperCoreは評価額112億ドル(約1兆6,016億円)でエコシステムを支配している。
一方、HyperEVMの現在の評価額は6,100万ドル(約87億2,300万円)だが、トークンローンチパッド、SocialFI、NFTマーケットプレイスなどの追加機能の統合により、収益性が高まる可能性を秘めている。
2025年4月、ハイパーリキッドは広範な市場の変動にもかかわらず強さを見せ、特定の日には130億ドル(約1兆8,590億円)近い記録的な日次取引高を計上した。
4月の最初の9日間で、同プラットフォームは約530億ドル(約7兆5,790億円)相当の契約を取引し、以前の期間を上回る力強い月間ペースを示した。
同社のネイティブトークンであるHYPEは、最近の市場イベントやリスク管理問題に関連する後退はあったものの、オンチェーン指標の上昇と取引高の増加に支えられ、24時間以内に12.4%の価格上昇を経験した。
一方で同プラットホームのステーブルコイン残高は、過去1ヶ月間で約22%減少した。
競争が激しく、しばしば不安定な環境の中で高い取引高を維持するハイパーリキッドの台頭は、今後の仮想通貨トレンドにも影響を与える可能性がある。
2020年より暗号資産(仮想通貨)投資を開始。2021年より暗号資産の情報をブログ、メルマガなどで発信開始。2025年よりCryptoDnesに参画。
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