仮想通貨調査会社10x Researchは、2025年末のビットコイン価格が14万1,861ドルに達すると予測。実現には大規模な追加資金流入が不可欠と分析した。
暗号資産(仮想通貨)調査会社の10x Researchは22日、2025年末までにビットコイン(BTC)の価格が14万1,861ドルに達する可能性があるとの分析レポートを公開した。
レポートによると、この目標達成には大規模な資金流入が不可欠である。2025年1月以降、ビットコイン市場にはすでに1,950億ドル(約28兆4,700億円)の資金が流入している。
目標価格に到達するには、さらに2,810億ドルの資金流入が必要になると試算されている。同社のモデルでは、720億ドルの流入ごとに価格が1万ドル上昇すると予測する。
#Bitcoin: Two Urgent updates (MUST READ)
Next week, we will unveil our Bitcoin price target 2025, leveraging the same robust framework and models that accurately predicted key market milestones.
Our models pinpointed the cycle low in October 2022 and projected a halving price… pic.twitter.com/UoNjLo8S9G
— 10x Research (@10x_Research) December 6, 2024
今回の予測は、10x Researchが開発した定量的モデルに基づいている。このモデルは過去に86.7%の的中率を誇り、2022年のサイクル安値などを正確に予測した実績を持つ。
同社は2023年のビットコイン(BTC)終値を3%の誤差で予測し、2025年1月の10万ドル(約1,460万円)到達も的中させている。2022年以降、このモデルが発した15のシグナルのうち、成功率は86.7%に上る。
予測の実現には、継続的な資金流入の勢いが絶対条件となる。1月以降に確保された1,950億ドルに加え、さらに144%の増加が必要となる計算だ。
資金流入を加速させる要因として、機関投資家の動向が挙げられる。ブラックロックなどが提供するビットコイン現物ETFや、企業の準備資産としてのビットコイン採用が重要な触媒となる。
特に、企業がビットコイン保有額を時価で報告できる新しい会計規則の導入は、機関投資家の参入をさらに促進する可能性があるとレポートは指摘する。また、短期的な価格変動要因として、米国大統領選挙やそれに伴う規制の変更といったマクロ経済的な動きも挙げられている。
今回の予測は、ヴァンエックの18万ドルやスタンダードチャータード銀行の20万ドルといった他の強気な機関投資家の見通しと一致する方向性を示している。一方で、10x Researchが以前に示した12万2,000ドルという保守的な見積もりは上回った。
レポートは、ビットコインに資金が集中することで他の暗号資産(仮想通貨)の価値が減少する「ブラックホール効果」にも言及している。また、利回りの低下を理由にイーサリアム(ETH)に対しては悲観的な見方を示した。
ストラテジー社が新型優先株STRCを発行へ。調達資金でビットコインの追加購入を計画しており、同社のBTC保有量は60万BTCを突破した。
宇宙開発企業スペースXが3年ぶりに1億5300万ドル相当のビットコインを送金。同社の財務戦略や今後の動向に注目が集まる。
TMTGが約20億ドル規模のビットコイン取得を発表。ビットコインETF立ち上げも視野に入れ、本格的なデジタル資産事業へ参入する。
英国政府が、財政赤字を補うため押収した50億ポンド超のビットコイン売却を検。政治的・法的な課題も残る。